年金のお話
 

生活保護と公的年金

 年金相談の現場でいつも感じるのは、障害年金を請求者する人の増加と、障害年金の請求書類の複雑さです。そして、公的年金に「障害年金」があることすら知らない人が多いということです。

 そこで、厚生労働省は障害年金のことを広く国民に知ってもらうため、障害年金のPRに力を入れるようです。

 身体障害者手帳の交付を受けている者のうち、障害年金を受給している人を除いた335人(回答者295人)に実施したアンケート(2011年11月~2012年2月実施)の結果配下のとおりです。

 制度を知らない人が19%、よく分からないが13%、障害年金の認知度の低さが判明しました。

 調査の結果、27人が新たに障害年金を受給できたそうです。内訳は障害基礎年金1級が7人・2級が9人、障害厚生年金2級が6人・3級が5人。制度を知らない怖さが分かりますね。


  障害年金に関するサンプル調査(295人・複数回答)
障害年金の受給権がない 143件(45%)
障害年金の制度を知らなかった 58件(19%)
障害年金に該当しないと思った 41件(13%)
手続きの仕方が分からない 15件 (5%)
他制度を受給 12件 (4%)
よく分からない 41件(13%)
その他 1件 (1%)

 


高齢者施設での暮らし    ~ 会話が弾んでいる?  

  生活保護を受けている人が増えています。但し、公的年金と生活保護は両方受けることはできません。生活保護からいただくお金と公的年金額との差額を生活保護から受給します。

 人によっては公的年金額が多く、生活保護からいただくお金が月1万円未満の人もいます。それでも慢性疾患などで医療費が高い人などにとり、生活保護はありがたい制度です。

 医療・介護の保険料が無料、病院での治療費・介護サービスを受けたときの費用が無料なので、生活保護を受ける効果大です。

 仮に、夫の遺族厚生年金を受給しながら生活保護を受けている慢性疾患の治療費が月6万円ほどかかるA子さんの場合でみてみましょう。

 60歳になり請求した老齢厚生年金の金額が気になります。一般的には、少しでも多く欲しくて気になる年金額ですが、A子さんの場合は意味合いが違います。

 65歳前は、老齢厚生年金と遺族厚生年金は両方受給できずどちらかを選択します。幸いにも? A子さんの場合、いずれの額も生活保護からの金額より低いので、今までどおり遺族厚生年金を選択しました。
手続きが終わり、A子さんはホッと一安心です。

 こんなケースに会うといつも気になるのは、ギリギリで収入要件を満たさず、医療費や介護の費用が必要な人は大変だなーと。「弱者」の言葉の解釈に迷いつつ仕事をしている私です。


2013.9.1






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