年金のお話
 

 年金を比べてみれば〜世代ごとの給付と負担

 公的年金の最大の特徴は、現役世代の保険料で高齢者の年金を賄う「世代間扶養」のしくみです。
 国民年金の一部は国庫負担(税金)で賄われ、支払った保険料は全額社会保険料控除となる税法上のメリットがあります。

 将来的に人口の減少が予想される中、年金受給者の割合は増え保険料負担者の割合は減り年金財政は逼迫しています。相談の現場では高齢者から「支払いソンでは?」の声もきかれます。

 あまり知られていませんが、一定の条件を満たし本人が、障害の状態に該当、または亡くなったとき、手厚い「障害年金」や「遺族年金」を本人や遺族が受給できます。公的年金は老後の年金だけではないのです。

 つまり、公的年金は支えあいのしくみなので単純に
「ソントク」で割り切れるものではありません。それでも気になる「給付と負担」、以下を参考にして下さい。


    昭 15 年 昭 35 年 平 12 年
厚生
年金
保険料 900 万円 1,800万円 4,200万円
年 金 4,400万円 5,000万円 9,700万円
比 率 5.1倍 2.8倍 2.3倍
国民
年金
保険料 300 万円 700 万円 1,700万円
年 金 1,400万円 1,400万円 2,500万円
比 率 4.5倍 1.9倍 1.5倍

 国民年金は20歳~59歳まで40年納付、
 厚生年金(基礎年金含)は夫の平均的収入で40年加入の本人負担分。
           (厚生働省 年金局 平成25年度 年金制度のポイント) 




女性がたくましくなった? ~年金分割の相談  

 最近相談の現場で感じることは、女性がたくましくなったこと。特に離婚を視野に「離婚時の年金分割」を考えている女性の屈託のない明るさには同じ女性として驚かされます。

 とはいえ、他人には分からない大変なことがあり、悩んだ末過去を吹っ切って将来を見据えた生き方を選択後に相談だからでは納得できない現象です。

 働き自立している女性が増えたこと、寿命が長くなり、やり直しが効く年齢のハードルが下がったことも関係しているかもしれません。そして、何より夫の厚生年金(保険料納付記録)を権利として分割できる制度が浸透してきたお陰かも知れません。

 たくましくなった女性と制度の浸透を歓迎しつつ、一方で複雑な私がいます。お話しをお聞きすると、夫名義の資産などはあっても、女性自身の資産や預貯金、年金などが少ないからです。

 離婚して、夫から受ける財産分与と分割年金で期待する暮らしが成り立つのかは人により様々です。

 何が起こるがわからないのが人生です。弱い立場の女性を支援する制度だけに頼らず、イザというとき自分の気持ちに正直な行動を選択できるよう、今から女性も変わる必要がありそうです。もちろん、何も起きなければそれが一番ですが・・・

婚姻期間別の離婚件数の割合・前年比

5年未満 5年以上10年未満 10年以上15年未満 15年以上20年未満 20年以上
△1.0% △1.6% 0.2% 1.4% 2.5%

厚生労働省 人口動態統計


2013.7.1






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