年金のお話
 

厳しい、自営業者の妻の遺族年金

  夫が万が一の場合、誰と結婚していたかで妻が受給できる遺族年金額が大きく異なります。

 共に公的年金に35年加入した夫(55歳)が死亡し、専業主婦の妻(52歳)が受給できる年金額で比べてみます。

 自営業者だった中高年の人が老後の年金を受ける前に死亡した場合、自営業者の妻に厳しい現実が待っています。

 下表は、国民年金の保険料をきちんと納付した場合で試算しています。免除期間や未納期間があればもっと厳しくなります。

 また、会社員の夫が老後の年金を受給中に死亡した場合、妻は遺族厚生年金を受給できます。
しかし、自営業者の夫が老後の年金を受給中に死亡した場合、妻に遺族年金は発生しません。

 年金のしくみを知っていれば、自営業者は会社員以上に備えが必要なことが分かってきますね。まさに「老い支度」は、私の場合の視点が求められます。


<52歳の妻が受給できる遺族年金額の推移 >
夫の年金加入歴 妻52歳〜  妻60歳〜
 国民年金35年 0円 寡婦年金516,100円
 厚生年金35年
 平均給与35万円
  遺族厚生年金(加算含)
  1,423,700円

※併せて妻65歳(国民年金40年加入)から老齢基礎年金786,500円受給。子は成人。
 年金額は総報酬制考慮せず。




報酬比例部分、61歳から受給開始 〜昭和28年4月2日以降生(女性は5年遅れ)

 定年退職を来年に控えた知り合いの男性と雑談中、「65歳まで年金がないから大変だよ!」の一言。思わず「何歳から年金がもらえるか調べたことなかったのですか?」と聞いてしまいました。

 ごく庶民的な暮らしをしている私の感覚からいくと、ときに驚くほどのんきな人に出会います。

 何歳からいくら年金額が受給できるかを知らずして、リタイアメントプランなんて立てられないと思うのが一般的だからです。こうした人の一部は口で言うほど暮らしが困ってないのかも知れません。

 いよいよ平成25年4月から、昭和28年4月2日(女性は昭和33年4月2日)以降生まれの人は、報酬比例部分が61歳から支給開始となります。

 60歳代前半の会社員等で、1年間の無年金期間がある暮らしは初めての経験です。順次生年月日で62歳〜64歳に支給開始年齢が引上げられます。

 つまり、継続して働きたくても働けない人などは、先輩たちより蓄えた預貯金等を取り崩す年齢がそれだけ早くなるしくみです。

 ベースの年金があって支出との差額を取り崩すのと、支出すべてを預貯金等から取り崩す違いに気づきましょう。

 あなたは、無年金期間の対策、考えていますか?

         < 厚生年金の支給開始年齢 >    
    60歳       65歳        
無年金期間          

 

 

 

 

 

  1年   61        

 

 

 

 

 

      62      

 

 

 

 

 

        63    

 

 

 

 

 

          64  

 

 

 

 

 

  5年           65

 

 

 

 

 




2012.7.1






Copyright 2005-2012 cyottoiwasete.jp. All rights reserved.

◆掲載している文章・写真等、すべてのコンテンツの無断使用を禁じます。◆