年金のお話
 

平成24年度の年金額〜0.3%の引き下げで終わらない!

 今年は、老いも若きも「家計の見直し」を確固たる信念で意識し見直す必要がありそうです。

 厚生労働省は平成24年度の公的年金の支給額を23年度の物価下落に合わせ、0.3%引き下げると発表しました(平成24.1.27)。実際の年金額が変わるのは、4月分と5月分が入金される6月15日からです。

 モデル世帯での年金額(月額)の比較  ()内前年比
  H23年度  H24年度
老齢基礎年金
(満額)1人分
  65,741円 65,541円(■△200円)
64,941円(●△800円)
厚生年金※
夫婦2人分の老齢基礎年金を含む年金額
  231,648円 230,940円(■△708円)
228,823円(●△2,825円)

※厚生年金は、夫が平均的収入(平均標準報酬36万円)で40年就業し、
 妻がその期間すべて専業主婦の世帯の給付水準
■4月分からの前年比、●10月分からの前年比

 併せて、特例水準を平成24年10月分(12月15日支給)から3年間かけて解消を検討しています。

 現在支給されている年金は、本来の年金額より2.5%高い水準(特例水準)で支給されています。この特例水準について24年10月分から(0.9%)、25年4月から(0.8%)、26年4月かせ(0.8%)と3年間での解消を検討中です。

 さらに、物価の下落次第で25年度と26年度の年金額が引き下げられます。今受給中の高齢者も将来受給する若者も現実をしっかり見据えたプランニングが今こそ必要という訳ですね。



年金請求〜年金額だけで判断しないで!

 年金の質問で一番多いのが「私の年金額いつからいくら?」。男女とも金額には敏感ですが、金額ばかり気になり制度のしくみも知らずに後で悔やむ人もいます。

 今回は、国民年金に25年加入し70歳で繰り下げ請求をしたA子さんのケースでお話ししましょう。3歳年上の夫は厚生年金に37年加入していました。

 A子さんの年金額 (年金額は平成23年度で試算) 
受 給 65歳〜69歳  現在70歳〜
本 来 老齢基礎年金493,100円
振替加算  136,200円
542,400円(月約5.2万円)
老齢基礎年金493,100円
振替加算  136,200円
542,400円(≒月5.2万円)
繰下げ 65歳からの年金を70歳に繰り下げたので、5年間は年金なし。 老齢基礎年金700,100円
振替加算  136,200円
836,300円(≒月7.0万円)

 ※老齢基礎年金額は0.7%×繰下げた月数分増える(70歳繰下げで42%増)が、
  振替加算額は繰下げても増えない。


 現在70歳のA子さんの年金の受給の仕方は、@過去5年分を一時金で受給し、将来は本来の年金額を受給する、A当初の予定どおり70歳で繰下げた金額を受給する2つです。

 最近病気がちなA子さんなら、年金の月額だけで比較せず@の受給も良かったかもしれませんね。

 寿命との戦いである年金は、単純な計算どおりには行かないこと理解しておきましょう。

 

2012.2.1

 

 






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