年金のお話
 

親の介護を20年〜年金に未加入   

 年金相談では、時に同じ女性として何ともやりきれないほど気の毒な例に会うことがあります。次の相談もそんな1つです。

 女性が40歳代初めのとき母が倒れ、仕事も辞め20年介護をしてきた母も亡くなり、気づいたら独身で自分が年金を受給できる年齢になっていました。

 ところが、年金の受給資格期間を満たしておらず無年金。今から納付して受給資格期間を満たせるだろうかのという相談です。

 上記の女性に限らず、親を全て自分で面倒みたいと願う人は、今の時代でも少なからずいます。親世代の私にとり複雑な気持ちになる瞬間です。

 子の人生を捨ててまで全て面倒をみて欲しいと願っている親はどれくらいいるのでしょう。女性とその母の20年に思いを重ね胸が詰まりました。

 幸い、先の女性は、妹を不憫に感じた姉が25年の受給資格期間を満たすまで、国民年金の保険料の納付を約束してくれ、将来年金を受給できるようになりそうです。せめて、女性がこれからの人生を自分らしく輝いて暮らすことを祈ります。



年金が入金されない〜現況届などの提出忘れ

 高齢期になると、思わぬところで収入が途絶えるケースがあり、めぐり巡って病院などの経営にも支障をきたすお話しをしましょう。

 例えば、障害年金を受給している人は、決められた期間ごとに「現況届」などを提出しますが、住所変更をしていない、一人暮らしや病状が重い場合などで現況届の書類が届かない、届いても提出できないことがあります。

 「現況届」などを提出しないと、年金が一時的に止まり(一時差し止め)、年金口座にお金が入金されません。中には、4年分(障害基礎年金1級なら約400万円)も止まっている人がいます。

 結果、病院に治療代を支払えず、病院経営にも影響し、困ったケースワーカーなどがやむを得ず手続きに動きだすと言う訳です。ただ、高齢期の人間関係や環境は複雑。周りの誰もが協力的とはいかないのが現実です。

 一般的に、高齢期は想定外のことが起きて当たり前。離れて住む家族、近くでお世話になる人に、日頃から自分がしている(してもらっている)手続きのメモ、書類のコピーなどを残しておくといいでしょう。

 

◆障害年金受給者の届出(参考)◆
 現在、住基ネットで生存確認できる人の「現況届の提出は原則不要です。しかし、障害の程度を確認する必要のある障害年金受給者は、障害のケースにより1〜5年ごとに日本年金機構から送付される「障害状態確認届」と「診断書」を誕生月の末日までに提出が必要です。

 

2011.8.1

 






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