年金のお話
 

しみじみ、年金のこと伝えるって難しい


 老後生活の質は年金額で全て決るとは断定できないが、重要な部分を占めるのも事実。そんな訳で、一般の人対象のセミナーでは年金のことをできる限りお伝えしています。しかし、これが中々難しい。

 例えば、時間が限られているので前提条件を示した上で事例をあげてお話します。夫婦の年齢と生年月日を示し、夫・厚生年金40年加入、妻・国民年金40年加入のケースの場合・・・等。

 Q:この夫婦の場合、妻が65歳以上のとき夫が亡くなった場合、
  妻の遺族厚生年金はいくら?

 このケースでは、夫が厚生年金に20年以上加入しており、遺族厚生年金額に、妻の成年月日により加算があります。

 しかし、受講生の中には、既に夫が亡くなっているが、私の場合は加算がないけど・・・の質問がでます。
お話を聞けば、夫は厚生年金に20年以上加入していないので加算はありませんと説明すると納得されました。

 事例で説明すると、皆さんが自分のこととして聞いてくれるメリットがあるのですが、前提条件の重要性まで心が行かないのも仕方ないのかも。

 逆に質問を受けたときは、年金を知ってもらうチャンスと捉え、最近は前向きに楽しんで説明し、他の受講生に共有してもらっています。

 当たり前と思っていることが、受講生に知られてないことも多いのも現実。だからこそ直接受講生と交流できる年金セミナーの場が有効なのですね。

 年金の改正は続き、世代で内容や年金額も異なります。イザ老後を迎えたとき、知らなかったとならないために、今から準備可能な若い世代に情報を発信できれば心は五月晴れです。



国民年金の保険料  平成31(2019)年4月〜

 2019年4月から国民年金の保険料が16,410円と決定しました。ちなみに2020年4月からは16,540円です。

 国民年金の保険料は、平成16年の改正で毎年段階的に引き上げられており、平成29(2017)年度に上限の16,900円になっています。

 2019年4月から 産前産後期間の保険料免除制度 の施行に伴い、16,900円より100円引き上がり17,000円となりました。実際の保険料は、名目賃金の変動に応じ毎年改定され、以下のとおりです。

 国民年金の保険料
  2019年度 2020年度
法律に規定された保険料 17,000円 17,000円
実際の保険料 16,410円 16,540円

 保険料が給与などから天引きされる民間企業や公務員などと異なり、自分で納付する国民年金世帯の保険料の夫婦で約3.3万円は家計に響きます。

 保険料未納や免除制度利用でも、取りあえず現役時特別なことがない限り生活に影響しませんが、イザ老後を迎えたとき愕然とするのも事実です。

 退職金もない国民年金世帯の家計管理は、サラリーマンなどの世帯に比べシビアさが求められますが、現役時代そこに気づいている人は多くありません。日々の現実に追われ、未来を見つめる視野を養う環境にないからです。

 今は亡き父親も自営業だったので、置かれた立場はよくわかります。それでも母は、苦しい生活の中で父と母と学生時代の子の保険料3人分をきちんと納付していました。

 私の宝は、年金やお金を大切にする両親の思いが子である私に引き継がれていることです。



2019.5.1

back <<  #156





Copyright 2005-2019 cyottoiwasete.jp. All rights reserved.

◆掲載している文章・写真等、すべてのコンテンツの無断使用を禁じます。◆