年金のお話
 

長生きなのに年金が減る 〜環境が変わったことに気づこう!

 公的年金の将来への不安は、今や老若男女共通の話題と言えそうです。しかし、不安を持ちつつも長くなる人生における年金の大切さに気づいている若い世代は多くないのが残念です。

 年金は既得権があるので既に年金を受給している人より、これから年金を受給する人こそ今後の改正などの影響がでるからです。

 平均寿命の伸びにより同級生が90歳まで生存する率は、男性で約4人に1人、女性は約2人に1人となっています(簡易生命表平成29年)。

 但し、もっと驚く統計を以下のように厚生労働省が発表しています。

 2015年時点で65歳を迎えた1950年(昭和25年)生まれで、男性の3人に1人、女性の5人に3人が90歳まで長生きする見込み。1990年(平成2年)生まれは、男性の5人に2人、女性の3人に2人が90歳まで長生きする見込みです。

65歳を迎えた人が90歳まで生存する確率
  男性 女性
2015年に65歳(1950年生) 35% 60%
2055年に65歳(1990年生) 44% 69%

厚生労働省社会保障審議会年金部会第5回資料より


 今後は男女とも長生きが予想されますが、特に女性は90歳が当たり前になりそうですね。「退職まで蓄えたお金と年金を取り崩して余生を暮らせた時代が夢の時代だったね・・」と語られる時代がくるかもしれませんね。

 人口減と少子高齢化で社会保険の環境は変わっています。将来のある時期に自分をおいて、今から働き方やマネー管理の大切さを意識して欲しいと感じています。特に長生きの女性こそ気づいていただけたらと・・・



もっと知って欲しい公的年金のこと 〜自分の未来のために


 年金のことを知っていれば、もっと生き方も変わったかも知れない、変わるかも知れないと思うことが一杯あります。

 例えば、生活が苦しいときは、国民年金の免除制度を利用して老後の年金増に繋げておく、または万が一の場合の遺族年金や障害年金に備えておくことも可能です。

 例えば、夫(75歳)が個人事業主と会社員(厚生年金20年以上加入)が亡くなり遺族が専業主婦の妻(72歳)の場合で考えてみます。

@ 自営業者の夫婦の場合、夫が65歳からの老齢基礎年金を受給後亡くなっても、高齢の妻に遺族年金はありません。

A 会社員の夫婦の場合、夫が亡くなると遺族厚生年金(加算有)が受給できます。
遺族厚生年金の額は、約90万円(厚生労働省のモデル世帯で試算)+(生年月日による加算有・事例では約19万円)、妻が再婚しない限り生涯受給できます。

 勿論、世帯の収支や資産は年金だけで判別できませんが、公的年金は生涯受給できるものです。せめて違いくらい知って少ないと分かれば、他の方法で備えておく価値があります。

 私も、共済組合とか民間会社からの依頼で、ライフプランや年金のお話は実施していますが、自営業者団体からの依頼でお話したことはありません。
必要性を説いて関係機関に交渉したこともありましたが、実りませんでした。

 本当は、自営業者こそライフプランや年金教育が必要だと思っています。上記のように、夫亡き後、女性が自分の年金のみで生活するのは大変だからです。

 知識は、そのとき(困ったとき・老後・万が一のときなど)知っておいてこそ役に立ちます。職業の差で豊かさが決まることだけは避けたいのですが・・・



2018.12.1

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