年金のお話
 

ロシアの年金改革案を一部緩和

 8月1日に「ロシアの年金事情」を掲載しました。プーチン大統領は、受給開始年齢を男性が60歳から65歳(5歳引き上げ)、女性は55歳から63歳(8歳引き上げ)と発表しました(2018年6月24日)。

 しかし、世論の反発を受け、プーチン大統領は、男女とも引き上げ幅を5歳にすると修正しています(2018年8月29日)。
 
 ロシアも我国と同じで少子高齢化が進んでいますが、中身が異なります。ロシアの平均寿命は男女とも日本に比べると低く、受給開始年齢の引き上げは日本以上に受給期間が短縮されるため影響大です。      

ロシアの年金修正案と日本の年金の比較

  平均寿命平 成28年 受給開始年齢
 

男性

女性 男性 女性
ロシア
平均受給期間
66.5歳

1.5年
77.0歳

17年
65歳 60歳
   
日本
平均受給期間
80.98歳

15.98年
87.14歳

27.14年
原則65歳 原則65歳
   

        ※女性は高齢になると働く場が日本に比べ少ないとのこと

 少子高齢化による公的年金の財政上の厳しさはどの国も同じ様で、このままでは継続できないことは誰がみても明らかですが、イザ自分に置き換えるとそう簡単には賛成できないロシア国民の経済事情があるようです。

 但し、上記はロシアですが、日本も他人ごとではありません。高齢期の年金格差・所得格差・資産格差はますます大きくなっています。

 今や、長くなった高齢期を豊かに暮らすには、自助努力が益々求められる時代になったと言えましょう。老後生活を支える年金額を少しでも増やしておきたいものですね。



未婚の1人親も「寡婦(寡夫)控除」へ 〜平成31年度税制改正要望事項に盛り込まれた

 先日友人たちと雑談していたとき、遺族年金を受給中の女性が「寡婦控除って離婚した人も対象になるの?」と離婚した友人に質問していました。

 答えはイエス、離婚した女性も寡婦控除の対象となります。質問した女性は、寡婦控除なので夫を亡くした人だけが対象と思っていたようです。

 離婚後の母子家庭、父子家庭で子どもを扶養している場合は、再婚していないことを前提に寡婦ないし寡夫控除の対象となります。

 寡婦・寡夫控除とは、配偶者と死別または離婚などした1人親の所得税や住民税を軽減する制度です。原則として所得税は27万円、住民税は26万円所得から控除されます。

 今まで、未婚で1人親の場合は、寡婦・寡夫控除の対象ではありませんでしたが、厚生労働省は、未婚で1人親になった場合も寡婦(寡夫)控除の対象にとする方針を示しました(平成30年8月30日公表)。平成31年度税制改正要綱に盛り込まれました。

 未婚で1人親になる人が増えており、1人親になった理由にかかわらず、経済的に苦しい立場にあることに変わりがないことから決めたようです。時代に併せて制度も変わるのだと改めて実感させられました。

 年金は相変わらず特に女性間で興味がある話題ですが、最近は一歩踏み込んで税金まで話題が広がっています。身近なことや税金・年金の話題が飛び交いランチの席はまるでミニ勉強会のようです。

 いつも仕事でお会いしている仲間にもいろんな立場の人がいるのですね。一番の収穫は、働く女性が増えるということは、話題が広がるということなのだと私も最近気づかされたことです。

 もうしばらくこうした出会いを大切に、仕事を頑張ってみようと思ったひとときでした。


2018.10.1

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