年金のお話
 

ロシアの年金事情  〜支給開始年齢引き上げ法案発表 

 平均寿命の伸びが年金財政に影響を与えるのは日本だけではないようです。ロシアも現在の支給開始年齢を、男性が60歳から65歳に、女性は55歳が63歳に引き上げる法案を6月に発表(読売新聞2018年7月22日)の記事を見つけました。

 興味を引いたのは、ロシアの平均寿命と年金受給期間の短さ、日本以上に平均寿命の男女差が大きいことです。

 なお、ロシアの被保険者が被用者の保険料は、使用者が賃金総額の26%を全額納付(日本は労使折半)、受給要件は5年以上(日本は2017年8月以降10年以上)必要です。

 ロシアの平均寿命は今後伸びると予想されており、受給開始年齢が引き上げられると、受給年金総額は人により大幅に減額されます。

 何より不安なのは、年金を受給し始めて亡くなるまでの期間が短く高齢期に対する長期的視点がなかった人々が、改正により長くなる寿命に対応した老後の暮らし方に即対応できるか疑問です。

 法案は、ロシア国民の反対も多く予定どおり施行されるか不透明の様です。但し、年金財政の今後の厳しさは、制度改正の先延ばしだけで解決できそうもないのはどの国も同じなのですね。


足りなければ借りる?             〜 家計管理が苦手な高齢者の増加 

 高齢者は年齢も重ねた分経験値も高く、分別もあると思いがちですが、若い時からの学習能力を活かし切れてない人も増えている気がします。

 現役時代は、それでも職場の友人とのつきあい、就労収入があったから何とかやれました。しかし、いつかは退職(離職)し公的年金収入のみになります。つまり、高齢になったとき、老後に向けた準備をしてきた人、家計の切替えの必要性に気づいた人と、節目に何も考えずにきた人との差がつきます。

 例えば家計管理。高齢期の所得の7割弱は公的年金等、52.2%が公的年金のみで暮らしています。不足分は金融資産などの取り崩しで賄います。

 勿論、現役時代の働き方と賃金で公的年金収入に差はありますが、それを飲み込んで、退職後の暮らし方を工夫するのが一般的でしょう。

 しかし、平均的暮らしからみれば、かなりゆとりがある人でも、ありたい暮らしを追い続けるあまり足りない分を銀行ローンで借りる人、孫などの結婚お祝いに必要と公的年金を担保に福祉医療機構(独立行政法人)から、気軽にお金を借りる人もおり、結果、借金暮らしから抜けられません。

 多くの人は収入や資産にあった支出で暮らすために、我慢するところと使うところを工夫しつつやりくりを楽しんでいます。しかし、人より支出が多めでも返済が常に必要な人は、「足りない」と不満が先に来るようです。

 人生のリッチ度は、お金と時間の使い方次第でほぼ決まる気がします。言葉の端々にお金が足りないとぼやく人に会うたび、ちょっとした工夫で、生活をより楽しめるのではと私などは思うのですが・・・

    

2018.8.1





Copyright 2005-2017 cyottoiwasete.jp. All rights reserved.

◆掲載している文章・写真等、すべてのコンテンツの無断使用を禁じます。◆