年金のお話
 

離婚分割・分割年金受給者の平均年金月額約3万円増

 夫婦が離婚等して、婚姻期間中の厚生年金の保険料の納付記録の分割をするのが「離婚分割」、婚姻期間中(平20年4月以降)の第3号被保険者期間に係る厚生年金保険料の納付記録を分割するのが第3号分割です。

 厚生年金の保険料の納付記録の分割ですから、離婚件数と年金分割などの件数は同じではありません。厚生年金に加入していない、または離婚しても分割しない人もいるからです。

 配偶者の年金の分割を受けた人の年金は約3万円増えたとしても約8万円、分割した配偶者の年金も減り、老後の生活は共に苦しくなります。離婚分割制度がなかったときに比べ1歩前進とは言え、離婚の現実は厳しい・・・
 
 いずれにしても婚姻期間が短く報酬等が低い若い世代の分割年金は少なく、婚姻期間が長く報酬等が高い人の分割年金は多くなります。

 失った後気づく相手の愛の深さですが、離婚して知る年金額の少なさと侘しさは深刻です。なぜなら、分割年金を受給するのは自分の年金を受給できる高齢期だからです。


年金のこと、興味を持って欲しい!   〜将来の生活の質に関係するのだから

 消えた年金問題が話題になってから10年たち、年金の知名度は高くなった気がしていました。しかし、未だに興味のない人もいるようです。情報というのは、そのことに興味がないと必要な人に伝わらないようです。

 本当にその当事者にならないと、年金のこと知らなくても暮らせてしまうからでしょう。特に老後受給できる「老齢」年金は、今すぐ関係する訳でないからか、考えることを先延ばしにしがちです。

 そこで、私は、年金のセミナーを依頼されたときは、実際に何かことがおきたとき自身が困る「障害」年金と、遺族が困る「遺族」年金についても必ずお話しをしています。

 特に単身でも関係する「障害」年金の話は、皆興味津々です。車に乗る人も多く事故で障害状態になる確率も高いからです。入り口はなんでも興味を持てば、そこから疑問も発生し、老齢年金などに関して質問も増えます。

 何年も前から刑務所でのライフプランセミナーで仮出所の人対象にお話ししていますが、今まで年金に加入したことがないという人も、障害年金のお話になると真剣度がちがいます。

 そう言えば、過去に会社に勤めていたけどその期間は受給資格期間に含めるのか?といった単純な疑問もでてきます。こうなればしめたものです。

 どんな人も、社会保険の大切さ、有り難さを知り、保険料の納付と義務を知ることから、社会復帰も自分の足でつかみ取って欲しいと願っています。

 知らないから、考えたこともなかった人たちも、年金のこと知ればどんどん欲がでてきて知りたくなるものです。素朴な質問大歓迎で、今年もゆっくり楽しみつつ年金の大切さを伝えていきたいと思います。

 こうして仕事を続けられるのも、年金のことを知って学べたことに感謝しつつ・・・

    

2018.1.1

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