年金のお話
 

公的年金への関心の度合い  〜年代でくくれない時代に

 最近若い方も真の意味で年金に興味を持つ人が増えたような気がします。年金に関わる仕事をしている身から嬉しい変化です。私も前向きな若い人から相談を受けたときはより説明に熱が入ります。

 今までは、どうせ自分たちの時代は年金が受給できない、将来の年金額は減るから公的年金に加入するメリットが少ないと言うマイナスイメージで受け止める若い人の声を聞きました。

 ところが最近は年金への不満を持つ人や未加入者の中には、単に年代だけで判断できないケースに多々お会いします。

 若くても年金に関心を持ち、国民年金の保険料を納付し生活が苦しいときは免除制度を利用して途切れることなく繋いでいる人もいます。中高齢者でも長い人生の中で年金にほとんど関わらず生きてきた人も少なからずいます。

 そもそも年金や医療などの社会保険は支え合いのしくみです。ソントクで加入するものではありません。ましてや投資などの利回り等と比較できません。何でもソントクで考えていくと、本来目指すものから大きくずれるのが一般的。

 国民年金は原則20歳から60歳未満の40年加入して779,300円(平成29年度)受給できます。月約6.5万円が多いか少ないか人の受け止め方はそれぞれ。要はお金に対する感覚の違いでしょう。

 生きていくには金銭感覚を身につけるのは当然ですが、世知辛くなってきた現在、即結論を出したがるのが欠点かもしれません。今必要なのは、長期的展望による財政作り、国も個人も納得いく理論武装でしょう。

 たまたま「老齢基礎年金の受給資格10年に短縮」救われた人もいますが、逆に加入期間が短い人に期待を持たせた可能性もありそう。いずれにしても、これから真面目にコツコツ年金に加入しようとする若い人が救われる制度づくりが求められます。 

 

 

個人型確定拠出年金・iDeCo   〜障害者も加入可能ですが・・・

 先日、受講したセミナーで、今話題の個人型確定拠出年金(以下iDeCo)を障害者も利用できるとお聞きし、早速国民年金基金連合会に問い合わせてみました。

 障害を持つ子のお金を増やしておきたい親の役にたつ情報と思ったからです。
 
 iDeCoは、自営業者など第1号被保険者の場合、月々の掛け金月5,000円・1,000円単位)以上(月68,000円上限)を積み立て、予め用意された金融商品で運用し、原則60歳以降年金または一時金で受け取ります。

 法定免除を受けている障害基礎年金の受給者(障害等級1・2級の人)も対象となるとのこと。

 障害基礎年金2級は779,300円(月約6.5万円)、1級974,125円(月811,770円)と金額的にも積み立て可能です。

 但し、障害年金受給者もその障害の状態は様々です。お話を伺うと子の判断能力の状態により、本人が契約できない場合は後見人などが必要とのこと。

 親亡き後の子のことが心配な場合、早くから子に後見人がつくと後見人等や後見監督人等もつくこともあり、親は後見人などに支払う報酬(コスト)を嫌う傾向にあります。

 つまり、親が元気なうちはできる限り親が子の面倒をみたいが本音です。親の立場からすれば仕方がないことかもしれません。
 
 今回、判断能力が不十分な子が受け取る障害年金をiDeCoで運用し本人の老後資金の一部にできるかと思ったけど使いこなすには課題は山積みです。

 

2017.9.1





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