年金のお話
 

消費税率10%への引き上げ先送り    〜どうなる受給資格期間10年?  

  マスコミ報道では、平成29年4月の消費税10%増税が先送りされ、2年軸に調整(延長)されるようです。実は、あまり話題になっていませんが、このことは年金にも大きく影響します。消費税の10%増税を前提に、老齢基礎年金の受給資格が25年から10年に短縮予定だったからです。

  老齢年金は、老齢基礎年金の受給資格期間25年(原則)を満たして受給できます。年金は1月でも不足なら受給できません(無年金)。当然ですが、加入期間が短ければ年金額は少なくなります。それでも、年金があるとないでは老後生活の質は大きく変わります。現在加入期間が25年に満たない人は相当期待していた筈です。

  一応、相談段階では、消費税10%増が前提とお伝えしてはいますが、税金と年金の法律は通っており、まさか、こんな展開になると予想していた人がどれくらいいたでしょう。

  たった数ヶ月加入不足で無年金だったAさん(70代)は、29年4月になれば年金が受給できる。加入期間が少なかったBさん(66歳)は、あと◯◯月分払えば、10年以上になるから29年4月以降受給できると楽しみにしていました。あと少し待てば・・の希望がありました。

  消費税率10%増税延期のニュースの裏には、様々な人生ドラマが山ほど・・・
本人たちが気づいているかどうかに関わらず、高齢期の待つ時間が長いことをこれから知らされるようです。

 ※ 阿部首相、消費税率10%への引き上げを平成31年10月に延期と正式発表
                                                     (平成28年6月1日)




想像力を働かせて欲しい!    〜 他人ごとではない・・

  アガサクリスティの推理小説が大好きです。特に高齢の女性が活躍する「ミス・マープル」。地元の警察に勤める頭の固い警官を前に、マープルが住む地方都市で起こった些細なできごとをヒントに、難解な事件を解決する爽快感がたまりません。

  マネープランも同じ。要は観察力(ウオッチング)と想像力で、大方の筋道は見えてきます。よく「他人のことなど関係ない」、「興味ない」と言う人がいますが、身近な他人におこることは自分にも起こる確率が高いと知り、自分に生かせば未来はより明るくなるでしょう。

  例えば、年金収入も多く資産もそれなりにあった夫婦の趣味は旅行。上手にやりくりして人生を楽しんでいました。しかし、徐々に計画的なマネー管理が不可能になり、旅行回数は減ったのに、お金がそばにないと不安になり口座から引き出す金額は増え、何に使ったかも不明のまま預貯金の目減りが目立ちます。

  高齢期が長くなった今、こんな話しは稀ではありません。人の対応能力はずっと同じではないことを肝に命じておきましょう。衰えても今までのマネー感覚でお金を使い続けてします失敗する人もおおいことも・・

  問題は、いつから衰えたかを本人が気づかない、または気づいているけど認めたくないことがあります。

  だからこそいろんな人と付き合える社交性と、いろんなことに興味を持つ心を育てていくことが大切ですね。1番若い今から五感をフル活動させ、他人の変化を我が身において考えられたら、年金と預貯金等を活かして使えることの手助けになりそうです。


2016.6.1






Copyright 2005-2016 cyottoiwasete.jp. All rights reserved.

◆掲載している文章・写真等、すべてのコンテンツの無断使用を禁じます。◆