年金のお話
 

単純に喜べなくなった年金額の多さ!    〜 医療・介護の負担増

 団塊世代が75歳以上となる2025年に向け高齢化に歯止めがかかりません。このままでは介護・医療など社会保障が成り立たなくなるため、国は高齢者の経済能力に見合う負担(応能負担)を決めました。

 給付と負担の中身の変化で、定年退職前後からのリタイアメントプランの必要性が実感を伴うものになりました。高収入・高年金の人のマネー管理の必要性は迫っています。

 マクロ経済スライド発動(2015.4)により、今後物価や賃金の上昇ほど年金額は増えません。一方、一定以上の収入がある65歳以上の人が介護サービスを受けたときの負担が1割から2割になりました(2015.8〜)。

 介護サービス時の負担が2割になっても、必ず負担が2倍になるとは限りません。利用者が支払う月の高額介護サービス費には上限(世帯)があるからです。つまり、要介護度が低い場合は2倍になる可能性が高いと言えそうです。
 なお、現役並所得者の上限額も37,200円から44,400円に引き上げられています(2015.8〜)。

 高齢期の収入が多いと予想される人こそ、シビアな対策が求められますね。既に年金受給者の私の感想を言わせてもらうと、金額の多少に関わらず高齢期の支出増は身にしみます。




世代間で異なる遺族年金額     〜 若い世代のリスク

 高齢期の生活のベースを支えるのは何と言っても公的年金。働く女性が給与等から保険料を天引きされる年金に興味を持ち始めたことは嬉しい限りです。

 しかし、定期便でお知らせの年金額は老後の年金であり、万が一のときの年金額には触れていません。イザそのときに受給年金額に驚く人もありそうです。


 夫の遺族厚生年金額は同じ、働き方が同じ専業主婦でも、生年月日で異なる加算の額でA子さんとB子さんの受取総額が異なることがよく分かりますね。

 夫の遺族厚生年金額が同じでも、一定年齢以下の妻は、働き方は異なるのにB子さんとC子さんの受取総額に差はありません。

 共働きのC子さんの場合の遺族厚生年金額は、(夫の遺族厚生年金額?2/3+妻の老齢厚生年金?1/2)と妻の老齢厚生年金額の差額25万円が支給されるからです。夫の遺族厚生年金額90万円が自分の年金にプラスでないので要注意。

 就労しているときは気がつかない年金の格差はいろいろあるのですね。これから年金を受け取る人は、自分の場合を知り、老後の場面を意識した対策も必要でしょう。



2015.11.1






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