年金のお話
 

年金給付額が100円単位から1円単位に ~ 平成27年10月以降

 現在、年金額は100円単位(50円未満切捨て、50円以上100円未満は100円に切り上げ)で計算します。しかし、被用者年金(厚生年金・共済年金)が一元化される平成27年10月以後の年金額は、1円単位(50銭未満切捨て、50銭以上1円未満は1円に切り上げ)で計算します。つまり、同じ納付済み月数でも一元化前と一元化後で金額が異なります。

国民年金に30(360月)年加入したケースで計算してみましょう。

一元化前に65歳になるAさん
(昭和25年6月15日生)
一元化後に65歳になるBさん
(昭和25年11月15日生)
780,100円?360月/480月 
≒ 585,100円
780,100円?360月/480月 
= 585,075円
(※)平成28年4月以降は、AさんBさんの年金額は同じ585,075円
 老齢基礎年金の満額は780,100円(平成27年度)で計算。

 1円単位の年金額が支給されるのは平成27年10月以降に年金を受け取れる人や年金額が決定される人です。従って、次に年金額が改定(※)される平成28年4月以降は、AさんとBさんの年金額は同じになります。

 但し、老齢基礎年金の満額は100円単位でこれまでと同じです。合わせて質問の多い加給年金と振替加算も100円単位。すべての年金額が1円単位になる訳でなく、ただでさえ複雑な年金制度が一元化後はより複雑になります。

 一元化後の年金相談の現場の混乱を予想するだけで頭が痛くなりそうです。




離婚したかったので国民年金はすべて払いました!

 厚生労働省が毎年1月末に発表している標準世帯の年金額は、夫が平均的収入(※)で40年働き、その間すべて妻が専業主婦であった場合で試算しています。
 つまり、夫婦とも40年国民年金に加入して満額の老齢基礎年金を受け取るケースです。

平成27年度の新規裁定者(67歳以下の人)の年金額の例
 国民年金  (老齢基礎年金・1人分)   780,100円  (月額 65,008円)
 厚生年金世帯
  (夫婦2人分の老齢基礎年金を含む)
 2,688,100円 (月額221,507円)
 ※夫の平均的収入は賞与を含む平均標準報酬を42.8万円で試算。

 但し、上記はあくまでモデル世帯の年金額。実際に満額の老齢基礎年金を受けている女性はごく稀です。そんな実態にも関わらず最近お会いした女性は、40年(480月)しっかり国民年金の保険料を納付されていました。

 女性曰く、「離婚したかったので、将来困らないように頑張って納付したのよ!」と。いろいろあったけど、今は1人で満足して暮らしていらっしゃる様子が伝わってきました。

 相談業務を長くしていると、現実を受け止めて自分らしく凛と生きていらっしゃる方にたまにお会いできるで、この仕事中々辞められません。

 ちなみに、老齢基礎年金の受給者の平均月額は以下のとおりです。平均年金額も地域事情が関係しているのが分かりますね。

全国  54,622円
1 富山  58,239円 45 和歌山 52,490円
2 香川  57,969円 46 沖縄  52,243円
3 岡山  57,848円 47 青森  50,880円
※ 平成25年度末  厚生労働省


2015.3.1






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