年金のお話
 

平凡な暮らしが送れる幸せ    ~ 60歳で預貯金がない人も・・・

 人生を60年ほど続けていれば、額の多少はあるけど預貯金がそれなりにあると考えるのが一般的です。退職時に備えたい資金を、マネー本などでも退職時老後資金はざっくり3,000万円必要と掲載されています。

 但し、相談を受ける身から垣間みえる老後の暮らしは、まさに人様々。持ち家ありのサラリーマン世帯なら、夫婦の年金と上記の金額でほどほどの老後を送れそうです。賃貸で国民年金世帯となると、暮らしぶりでは預貯金の取り崩しが増え一抹の老後不安がよぎります。

 いずれにしても、退職時3,000万円云々は、夫婦などがお元気で退職を迎えた場合です。配偶者が病気などで働けなくなった、または亡くなった場合は事情が違ってきます。

 A子さんの場合、夫の長い療養生活で預貯金が底をつき、蓄えはほとんどありません。家計を支えるため低賃金で再就職して60歳から受け取れる年金額の少なさに気づき、頭によぎる不安から思わず「60歳で貯金がない」の一言。

 若い時は、誰もがずっと健康で定年・離職を迎えるものと思っていますが、現実は平等ではありません。こうした気の毒な人の相談を受ける身としては、本当に切ない瞬間です。せめてお話をお聞きする立場に徹するしかありません。

 相談の現場でいろんな人の暮らしに触れる度、ごく平凡な暮らしを送れることがどれほど幸せか改めて気付かされています。




もっと年金広報が必要かも ~とっくに日本年金機構だが・・・

 正月明けに某信託銀行で口座開設の手続きをしました。待っている間、何気なくみていたパンフレットに年金の広報が掲載されていました。仕事柄、気になり読んでみてびっくり。「社会保険庁」とあったのです。

 ちなみに、国から委任・委託を受け公的年金に係る事業を担当する「社会保険庁は平成21年12月で廃止、22年1月から「日本年金機構」になっています。一流企業のパンフレット記載、日本年金機構ができてから既に6年目を迎えているのですから、驚きは大きかったです。

 年金を仕事にしている身としては、一般の人からみれば日本年金機構の知名度もそんなものなのかと少し残念でした。そう言えは、平成26年11月30日の「年金の日」の相談者も期待ほど多くなかったと聞きました。

 老後受け取れる老齢年金・万が一の場合受け取れる遺族や障害年金など、老若男女を問わず、受給している人は一様に「有り難い!」とおっしゃいます。
  
 将来年金を受け取るそのときになって初めて分かる有り難さでなく、保険料を払っている若いから知って欲しいが私の本音です。ことが起こったそのとき困らないために、年金の専門職である私たちの責任も感じています。

 私たちの活動を目にみえるものにしたいが希望です。そのために、公的年金の良さ、内容、しくみを定期的に発信できる、誰もが気軽に参加できる場がもっとできるといいのですが・・・

 私たちの生活を支える大切な年金のこと、もっと自分のこととして知っていただけたら嬉しい限りです。


2015.2.1






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