年金のお話
 

早期退職のリスク

 以前、当時40代のAさんがしみじみと話してくれました。「多めの退職金をちらつかせた早期退職者募集に応募せず、しがみついてでも会社に残っておけばよかった。その気なら残れた状態だったのに」と。

「当時はまだ若く、将来の年金のことなんて何も考えていなかった!」。昔の職場の同僚から聞いた年金額が、自分より大分多いこともショックだったようです。

 Aさんに限らず、資格を活かし士業などで開業や長年の夢を叶える生き方を選択し定年前に退職するする人も少なからずいます。皆さん、これから迎える近い将来に期待するワクワク感で一杯ですが、年金受給までと受給後の中長期のマネープランのリスクにあまり気づいていません。

 Aさんの場合、再就職先が決まるまで時間がかかり、退職金から生活費の取り崩しがかなりありました。かつ転職を繰り返し給与も以前より減りました。

 そして、年金の請求時に先のことばになったのです。ご存知でしょうが、厚生年金額は、加入した月数在職時の給与等でほぼ年金額が決まります。当然に早期退職すると年金額は少なく、年金と給与がない期間も長くなるわけです。

 だからと言って早期退職が全て悪ではありません。退職後のマネーリスクを事前に認識すれば、覚悟して本気で夢に向かって行動でき、道は自ずと開けると思うのです。人生の節目の迎え方にちょっとした気づきがあるだけでも、その後の生き方が違ってくるでしょう。





年金の不公平感 ~ 世代間・同世代間・世帯間

 年金の負担と給付の不公平についてよく言われるのが次の2つ。
@ 若者と高齢者の不公平感
A 同じ世代でも国民年金・共済年金・厚生年金など加入年金
 で異なる不公平感。
Aについては、平成27年10月に共済年金の厚生年金への一元化が決まっています。

 但し、相談を受けて感じるのは、@A以外世帯の状況で異なる不公平感を感じることも多々あります。事例の年金額 (平成26年度価格) のイメージです。

[事例]
夫(60歳・昭和29年9月生)厚生年金40年加入(報酬比例部分120万円)、共に3歳年下の妻の状況でどう受給年金額がどうかわるかみてみましょう。
  A家・妻A子 専業主婦・国民年金40年(納付済)
  B家・妻B子 厚生年金20年(報酬比例部分40万円)
        ・国民年金20年(納付済)

 厚生年金の加入(負担大)期間が長いB子さんと第3号期間(自身の負担なし)が長いA子さんの生涯受給できる年金額の差はあまりないことがわかりますね。


2014.10.1






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