年金のお話
 

国民年金の保険料の納付率60%超と言うけれど・・・

 国民年金の保険料の納付率(平成25年度)が、前年度比プラス1.9%の60.9%となり目標の60%を超えたそうです(厚生労働省26年6月23日発表)。

 発表をさり気なくみていると、国民年金の保険料の納付義務がある第一号被保険者の約6割の人が保険料を納付していると勘違いしてしまいます。しかし、以下の統計の仕方をよくみると年金の深刻さが見えてきます。

現年度納付率(%) = 納付月数 ※1 / 納付対象月数 ※2

※1 当該年度分として実際に納付された月数
※2 当該年度中の法定免除月数・申請全額免除月数・学生納付特例月数・
  若年者納付猶予月数は含まず。

 ちなみに、免除者は384万人、学生と若年者の納付猶予者は222万人です。

 納付率は国民年金の制度の変化も関係しています。新法が施行された昭和61年4月時の納付率は82.5%でしたが、国民年金の半額免除が導入された平成14年度は62.8%まで低下しました。若年者納付猶予が導入された平成17年度は67.1%まで上、その後平成22年度59.3%に低下、平成25年度で60%超になりました。

   国民年金保険料の納付率などの推移
新法施行
S61.4
H14年度
半額免除導入
H17年度
若年者納付猶予導入
H22年度 H25年度
82.5% 62.8% 67.1% 59.3% 60.9%

 つまり、発表された納付率は分母の納付対象月数で変わるのです。第1号被保険者全体に対する納付率ならもっと少ない%になると言う訳ですね。





年金額が増えそうもない今こそ、少しでも増やす工夫を!

 平成26年6月に届いた日本年金機構からの「年金額改定通知書」のハガキをみてため息をついた高齢者も多かったでしょう。確かに、年金は年々減少しており、将来的にも増える可能性はなさそうです。

 しかし、高齢期の生活の大半を支えているのも公的年金なのです。就労収入がなくなったとき、偶数月に入金される年金は本当にありがたい収入源です。我が家も夫がリタイアしており、年金のありがたさを実感しています。

 ここで皆さんに発想の転換の提案です。今、将来の年金が増えそうもないから年金に加入したくないという声が増えつつあります。しかし、私は、高齢期の年金が増えそうもないからこそ、少しでも自分の年金を増やしておく価値があると思っています。

 高齢期の月○千円でも本当にありがたい収入です。ましてや月○万円増えればもっと助かります。増やし方は以下のようにいろいろ。

 厚生年金に加入して働く、夫婦で働く、国民年金加入期間を増やす、国民年金の上乗せとなる付加年金に加入、過去の未納期間分を後納制度(平成27年9月までの時限立法)利用で納付などです。

 巷にあふれている情報をそのまま受け取るだけでなく、自分で消化して着実に生き延びる工夫も大切です。

 少しのお金を大切にする心と実践が知らない間に自分の人生を大切にします。まさに未来は自分で創る発想です。多くの年金相談から私が学んだことです。



2014.7.1






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