年金のお話
 

友人より給与が高かったのに年金額が少ない・・・

 昨今は公的年金の話題が巷に溢れています。そこで気になるのが友人と比べた年金額の高低。年金収入が生活の質を決めかねない高齢期は、個人情報全開で会話を交わす人も稀ではありません。A子さん(73歳)はB子さん(73歳)との会話で疑問をもった人です。

 A子さん曰く、「私の方がB子さんより給与が高かったのに2人の年金額に変わりがないのは納得できない。どうやらA子さんとB子さんが国から受けている年金額約100万円が疑問の原因です。怒りで話がそれがちなA子さんから、何とか下表の内容を確認できました。


 もうお分かりですね。国から受ける年金だけを比べると2人の年金額はほぼ同じですが、厚生年金基金からの年金額★も含めるとA子さんの方が約70万円多くなります。

 年金は自分や配偶者が加入した制度、加入期間、報酬、加入期間、生年月日などで金額が変わります。夫婦の場合、加算の有無で金額も異なります。
厚生年金基金に加入した場合は国と基金から受ける金額を合計します。

 




第3号被保険者の存在が検討され始めた?  

  少子高齢化に歯止めがかからない中、「女性の活躍推進」の期待のもと、「配偶者控除」や「第3号被保険者」の見直しを求める声が相次いでいます。

 特に、これまで積極的に話題に取り上げることすらタブー視されていた第3号被保険者(以下第3号)の存在自体が表舞台で検討され始めたことは、これからの女性の働き方に大きな影響を与えそうです。

 社会保險では、短時間労働者に対する厚生年金・健康保険の適用基準が、年収130万円から106万円に引き下げられます(平成28年10月施行)。

 私自身も専業主婦期間がかなりありますが、勉強会で第3号のしくみを知るまで、何も知らずにその恩恵を受けていました。しかし、働く環境、税や社会保險の環境は大きく変わりました。

 これからは、制度の改正を見据え、自分の能力・希望に見合う働き方の検討、あわせてスキルアップの積み上げを始める時期かも知れません。もちろん、その人の状況や考え方などより、働かない選択もあって構いません。

 但し、負担と給付は誰にも公平にした改正が前提です。具体的な制度の内容がどう変わるのか、見守っていきたいと思います。是非、検討には現場で働く女性の声も反映し、何より、女性が働き続けることを可能にする環境づくりを急いで欲しいと願っています。

 

  短時間労働者への適用拡大の基準
1 週間の労働時間または1ヵ月の勤務日数が社員の4分の3 未満、@~B全てに該当する人。 @ 1 週間の労動時間が20 時間以上
A 賃金月額が8.8 万円以上
  (年収106 万円以上)
B 勤務期間が1 年以上見込まれる

 



2014.5.1






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