終の住まい
 

リハビリ効果は本人の意欲次第!

 高齢者施設等には大小の差はあれ、入居(所)者用のリハビリ施設があります。しかし、せっかくの施設を誰もが有効に活用している訳ではありません。

 特別養護老人ホーム入所3年目の車イスのA子さん(要介護3)の場合、両側の手すりに体を預けつつ5メートルほど往復するリハビリには無関心。脚力は弱るばかりです。

 横では、男性が座って車輪のペダルを両足で必死にこいでいました。「家族と一緒に墓参りしたい!」一心で頑張っていらっしゃるようでした。

 以前お世話した車イスのBさんも、自分で歩きたい気持ちが大きく、病院のリハビリ室での作業が楽しそうでした。面会に行くたびお元気になり退院時は自力で歩けました。

 リハビリ効果は、本人が○○のために元気になりたいなどの気持ちの有無で、効果が異なります。

 判断能力の有無に関わらず、前向きな気持ちを持てる体力も関係しているのでしょう。

 困難なことにあったとき、本人の受け止め方や、リハビリに熱心な施設とそうでない施設に巡りあえるかも高齢期の豊かさを左右しそうです。




老後のお金が足りるか不安だが・・・

 仕事で高齢者施設に定期的に訪問して感じるのは、入居している親や配偶者等に面会に来られる人にお会いする場面が意外と少ないことです。

 中には、入居(入所)後、成年後見人等を除いて訪問者がいないという人もいます。親族がいても来ない(事情があり来られない)人もいます。

 つい先日、50歳代以上対象にお金に関するセミナーをしましたが、単身の方の参加が多く驚きました。1人の事情は、離婚・死別、未婚など様々。

 皆さん、老後の介護や医療・生活費などお金のことを心配されています。しかし、高齢期もっと怖いのは孤独です。

 現役時代は仕事があるので気が紛れることも多く、イザ迎える高齢期の心の隙間(孤独)にまで思いがいかない人が多いのも無理はありません。

 親族の有無に関わらず、長くなる高齢期の施設暮らしで、孤独に直面し、悩み不安を募らせる人が今後増えそうです。

 今でも、来ない家族の迎えを心待ちにして、施設の窓口職員に何度も聞く高齢者に会うたび、切なさが募ります。


2019.5.1


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