終の住まい
 

高齢者施設もいろいろ 〜現場と窓口

 月1で支援しているA子さんが入所する特別養護老人ホーム(以下特養)を訪問しています。
 
 毎回訪問して感じるのは、窓口職員が無愛想なこと。訪問時、挨拶を交わすきっかけすら持てません。働く職員が楽しそうではないのです。

 ときどき施設で見掛けるボランティアの女性たちが、施設のスリッパ洗いを楽しげにされているのと正反対です。

 本人が入所しているフロアでは、1ヵ月間の状態の変化などお聞きする必要があり、職員と会話があります。

 但し、前回伝えておいた連絡事項が守られていません。前回新しい冬ズボンを購入して持参したのに、相変わらず短いズボンを着ていました。

 この特養はやっと入所できた施設なので、注文したいことは山ほどあるけど、言いたいことも遠慮勝ちになります。

 1ヵ月ぶりに会えたA子さんが、歯のない顔で私を嬉しそうに迎えてくれたのが唯一の慰めです。「遠いところありがとうね」と声かけしてくれます。

 施設まで片道1時間30分ほどかかると伝えた訳でもないのに不思議。早いもので7年ほどのつきあいになりました。


人は終の住まい確保のために働く?


 高齢期の住まい探しを重ねていると、人が働くのは高齢期の住まいを確保するためだったのかと思うことがあります。何故なら、高齢者施設にかかる費用があまりにも高いからです。

 素晴らしい施設にかかる費用に限りはありませんが、ちょっとした介護付き有料老人ホームでも入居一時金が平均1,000万円、月管理料と食事と介護サービス費用にプラス生活費等で約25〜26万円。

 最近よく見掛けるシニア向け分譲マンションとなると、先日見学したマンションは4,000〜5,000万円、月(1人)管理費と食事、生活費などで約17〜18万円にプラス生活費など5万円ほど必要(介護サービスを受けたときは別途負有)。気の遠くなる金額です。

 そんな高い物件でも入居希望者に事欠かないとのこと。世の中、ゆとりある人が多いなーと、金銭感覚が庶民的な私は、あきれるやらびっくりするばかりです。

 そして、冒頭のため息に繋がるのです。考えすぎでしょうか。

 月7万円ほどの特養に入所し、高額介護サービスの戻りを差し引いて実質6万円ほどで暮らす高齢者もいれば、限りなく贅沢に資金を投入して暮らす高齢者もいます。

 人生も高齢者の住まいもいろいろ、費用と住み心地の両方に満足いく住まいを見つけるために、2019年も見学が続きそうです。


2019.1.1


back <<  #90 >> next




Copyright 2005-2019 cyottoiwasete.jp. All rights reserved.

◆掲載している文章・写真等、すべてのコンテンツの無断使用を禁じます。◆