終の住まい
 

介護職員の神業?          〜ある日の昼食時の対応


 いつも訪問する介護付き有料老人ホームでの昼食時の様子も少しずつ変わってきました。月日の経過で入居者の要介護度が重度な人が増えたからです。

 1人では食事できない人、1人で食事は何とかできるがじっとしていない、またはトイレに行きたそうな気配の人、常時大声を出す人等いろんな入居者がいます。併せて個室から何度もコールが入ります。

 そんなざわめきの中、主任介護職員らしき女性は、次から次に発生する案件に対応し、他の介護職員(主任より年齢が高い人も)に適切に指示をし、かつ自分は入居者2人の食事介助をしています。

 ましてや食事は朝、昼、夕食と3回、仕事とは言え大変な労働です。

 私など、原則月に1回1時間ほどの定期訪問時フロアの様子などをみるだけでも現場の大変さに頭が下がります。

 こうした介護職員の対応は施設でかなり異なります。パンフレットやネット情報からでは見えてきません。

 施設見学するときは、職員の対応もさりげなくじっくり観察するといいですね。




月1度の訪問を喜んでくれる人がいる   〜成年後見制度の良さ

 高齢者施設に入所(入居)は、いろんな意味でためらいがあるのが一般的です。しかし、自宅で暮らせない人は施設で暮らすしかありません。

 Aさん(92歳・要介護2)は独居、面倒をみてくれる親族も不在、自宅暮らしが限界になり、嫌々老人保健施設に入所しました。

 ところが、2年たった今、訪問するたびに「今が一番幸せ」がAさんの口癖です。

 私がいつも持参するゼリーやプリンなどを嬉しそうに食べ、しばらく2人で一緒に過ごした後帰るとき、潤む目で名残惜しそうに私を見送ってくれます。

 ずっと1人で暮らしてきたAさんが、施設の仲間と楽しそうに話している姿をみると、私も嬉しい気持ちになります。

 始まりは、成年後見人として仕事で月1回訪問なのに、喜んでくれる人がいるのは嬉しい限りです。

 私が定期的に訪問するので、「皆にうらやましがられるのよ」と自慢げにAさんは言います。何故なら「家族があまり来ない人もいるのよ」とのこと。

 今日も仲間から「娘さん?いいわね」の声を受けながら、できる限り訪問を続けたいと思っています。


2018.1.1


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