終の住まい
 

長引く施設暮らしの現実 〜入居者も確実に介護度が重度に


 先日、介護付き有料老人ホームで暮らすAさんを訪問しました。いつも、私を見つけると即「オッス」と独特の挨拶で迎えてくれるAさんが居ません。どうやら、座る場所が変わったようです。

 すると、昼食時母親の食事介助に来ている顔なじみの女性が「1人で食事できる人は席を変えたみたいですよ」と教えてくれました。

 改めて回りを見ると、食事介助が必要な人が以前より増えた気がします。

 Aさんも体力面な問題も少し増えており、職員が見守りしやすいテーブルに変えたようです。

 施設に入居すると、在宅より人の手があるのでいろいろ対応してもらえますが、それでも長期化で要介護度はジワジワと重度化しています。

 同じ認知症の人のフロアにおける食事介助1つとっても、そこそこ普通に食事できる、何とか1人で食事できる、全面的に職員に頼らざるを得ない人でテーブルが分けられています。

 働く職員側にとり機能的で、ある意味仕方ないと思いつつ、少しセンチメンタルになってしまう自分がいます。

 長寿化で、ますます最期まで自分らしく生きるのが本当に難しくなってきました。





特別養護老人ホーム 〜待機者36.6万人に減少

 特別養護老人ホーム(以下特養)の待機者が、約52.4万人(平成26年3月公表)から約36.万人(平成29年3月公表)に減少しました。

特養の待機者の推移
要介護1 要介護2 要介護3 要介護4 要介護5
29 26,912 43,990 115,270 103,658 76,309 366,139
26 67,052 101,874 126,168 121,756 97,309 523,584
厚生労働省

 統計上の待機者の減少の主な理由は以下の3つ。

  @平成27年4月から特養に入所できる要件は、
   原則要介護3以上になったこと。

  A調査のプロセスでできるだけ待機者を重複して数えない
   配慮をしたこと。

  Bサービス付き高齢者住宅などの建設が進んだこと
   (高齢期の住まいの受け皿が増えた)。

 私も特養の入所申請書に複数の希望先を記入した経験があります。
 原則要介護3以上が入所要件となると、認知症で徘徊が頻繁な要介護2以下の人が入所できません。特例申請も厳しく現実的ではありません。

 受け皿が増えても費用面から誰もが入居できとは限りません。

 待機者数減少が即課題ゼロにならず悩ましい・・・


2017.11.1


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