終の住まい
 

人手が足りない? 〜一日寝間着で過ごす入居者


 最近、高齢者施設を訪問して感じるのは、施設内の清潔さ、入居者への待遇などに施設ごとの格差が大きくなってきていることです。

 例えば、A施設の場合、いつ伺っても個室のフロアやタンスの上など埃りだらけ。脱いだ衣類はベッドに掛けっ放しです。

 先日など入居者Bさんは、朝起きたとき着替えもしなかったようで、昼過ぎと言うのによれよれのパジャマのままでした。

 昼食の準備と食事介助は職員2名で忙しくしており、訪問して話しかけるのも躊躇するほどです。

 施設は施設長で決まると言われますが、いろいろ施設長にお伝えしたくても不在がちで、滅多にお会いしません。

 C施設の場合、A施設とフロアの入居者数は同じ20名ほどですが、先日は7名ほどが食事や食後の薬などの対応。訪問時に介護職の人ともゆったり話すことができます。

 高齢者施設の経営も、最近はいろんな業種が参入しているため、福祉とは言え、サービス業であることを忘れがちな施設があるのが残念です。

 入居キャンペーンにお金をかける前に、今の入居者を大切にした方が入居率が高くなると思うのですが・・・





叔母の部屋で見つけた 〜認知症ドリル

 先日、小さいころからお世話になった叔母(80代後半)が亡くなり、葬儀のため叔母が同居していた長男男宅に1泊しました。

 叔母が暮らした部屋に泊まり、何気なく見ていた本棚に「NHKためしてガッテン 元気脳ドリル?」を見つけました。

 穏やかで愚痴を言わない叔母でしたが、以前訪問したとき、「最近忘れっぽいねん」と私に告げ、自分でも少し変だと感じてたようです。同じことを何度も繰り返すようになりました。

 そんな心がドリルを求めたのでしょうか。私が何年か前送った「エンディングノート」もありました。しかし、ドリルもノートも白紙でした。

 元気なころは、何十年と家計簿もきれいな字で毎日書いていた筆まめな人だったのに・・・

 いろいろ考えたり、書いたりすることができなくなっていたようです。それでも、何とか少しでも状態がよくなりたいとドリルを求めたのでしょう。叔母の気持ちを思うと涙が出てきました。

 叔母は、週に3〜4回通うデイサービスで「人とおしゃべりするのが楽しい」と言っていました。

 もう一人の叔母(90代前半)も、ほとんど毎日デイサービスに行き、行事をこなして帰宅するとクタクタで疲れるけど楽しいとのこと。介護保険は、高齢者の居場所づくりに役にたっているのですね。


2017.10.1


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