終の住まい
 

施設入居の決断 〜気持と資金の狭間で


 少し前見学したサービス付高齢者向住宅(以下サ高住)、見学当日担当者曰く、ほとんど入居予約済とのこと。かなり高額な施設だったので、世の中お金持ちがいるのだなーと感心した記憶がありました。

 しかし、あれから半年、最近頻繁に入居募集のチラシが入り、満床になっていないようです。

 駅に近く便利で入居したい気持ちはあるけど、イザ入居となると資金不足が足かせの人も多いのだとある意味納得しました。

 特別養護老人ホームなどと異なり比較的お元気なうちに入居のサ高住だからこそ、資金計画はより慎重にが必須です。

 今後介護や医療が必要になったとき、他施設に移る、入院の可能性もでてきます。資金はゆとりを持ってが基本です。

 とくに生活感がない男性は要注意。離婚分割後少なくなった年金額と預貯金を無視して、今までの快適な暮らしが忘れられず契約するケースも。

 老後はほとんどの人が年金収入のみ、施設代と年金との差額を預貯金から取り崩す生活です。

 高齢期を迎えるにあたり、とりあえず入居でなく、日頃から常識的な金銭感覚も身につけておくことも大切ですね。





高齢者施設訪問  〜炎天下で思うこと

 現在、成年後見制度で高齢者などの支援をしています。ほとんどの施設までの道のりは駅から徒歩15分から20分ほど。特に今年の炎天下のアスファルトの反射はこたえます。

 施設への道すがら思いだすのは、母の介護をしていた30年ほど前のこと。いつも、病院までの坂道の途中にある店のおいしいカレーを食べたあと、母の病室を見舞っていました。

 当時は子育てと家での仕事で大変な時でしたが、おいしい食事が私の心を満たしてくれ、寝たきりの母に優しく接することができました。

 既に父も母も亡くなりましたが、代わりに身寄りのない高齢者などのお世話をしています。何ごともなければ月1回の訪問、入院や他の用事ができたときなどは月複数回訪問します。

 人は大変ですねと言ってくれますが、今では、私の本業以外のこの仕事が生きがいになっている部分もあり不思議なものです。

 子どもの頃から健康に自信がなく、結婚してから約1年ほど病気で寝たり起きたりの生活でしたが、夏冬にかかわらず定期的な施設訪問が私に元気をくれました。

 どうやら、この仕事は人のためでなく自分のためにやっているのかも知れません。出会いに感謝です。


2017.8.1


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