終の住まい
 

ああ!夫婦   〜会話がなくとも


 定期的に開催されるA介護付有料老人ホームの運営懇談会に参加しました。

 1Fのフロアで職員から入居者・サービス提供の状況などを伺った後、参加者のうち男性2人と入居する本人たちが暮らす3Fのフロアに移動しました

 男性2人は自分の妻の横に思い思いに座りました。Aさんは、妻に背を向けて夫婦の会話なし。Bさんは、妻にしきりに話しかけますが、妻の反応なし。
そのままゆったりと時間が流れます。

 そんな様子をみて、今日はお2人の妻がいつもより穏やかなのに気づきました。

 いつも夫がいないことが気になり職員に何度も尋ねているAさんの妻、静かでほとんど喜怒哀楽を顔に出さないBさんの妻ですが、今日は夫が横にいるだけで心が安らいでいる様子が伝わってきます。

 長年連れ添った夫婦だからこその「存在感」でしょうか。会話がなくても、そばにいるだけで安心なのですね。

 昼食前のしばらくの間、2組の夫婦の様子に釘付けでした。





お店のはしご   〜クリーニング対応できる衣類探し

 高齢者施設に入居後自分で洗濯できない人の家族等が困るのが衣類の購入です。

 なぜなら、@洗濯を業者に任せていることが多く、クリーニングした後の戻りに時間がかかるため枚数が必要。A乾燥機を使用するためおしゃれな衣類が購入できないからです。

 そんな訳で、気に入る衣類を求めてお店巡りとなります。但し、これが簡単でありません。高齢者向け服の店に、次の仕入れ日を確認して足を運びます。

 かつ、体が自由に動かせないので、「L」サイズを購入して下さいとは施設の職員弁。
 
 高齢になってもできる限り小綺麗に暮らして欲しいの希望から探しますが、乾燥機に耐えられる服と美的センスを満たす服がほとんどありません。

 それでも何とか見つけて郵送し、次回訪問しても、相変わらず以前と同じ服をを本人が着ていたりしてがっかりです。

 判断能力が不十分になれば、おしゃれだった人もおしゃれからほど遠い衣服の着用になってしまうということなのでしょう。

 衣服はその人の主張が現れるところですが、施設側もそこまで手が回らない様子です。

 そんな訳で、おしゃれだったA子さんのタンスには毛皮のコート、上着が出番もなく眠っています。


2017.7.1


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