終の住まい
 

レクリエーションを楽しめるか!    〜なじめない男性

 ほとんどの高齢者施設などでは、入居者に習字、生け花等のレクレーションを企画し提供しています。そこでは不自由な体ながら周りと和やかに意思疎通をはかりながら、日中のひとときをゆったりと楽しむ入居者がいます。

 入居者の大半は女性ですが、それでも男性も少しいます。しかし、千代紙や生け花、細かい細工ものを利用したレクレーションを楽しんでいる男性はごく稀です。

 頭、体の活性化のためのリハビリ訓練を受ける男性は多いにも関わらず、それが疑問でした。先日、その理由が少し解けました。

 隣のテーブルで入居者がレクレーションを楽しんでいました。夫婦で入居の夫に「お2人で参加しされてはいかがですか」の声がけに「あんなものは自分がやるレベルではない」の夫の冷めた一言。妻のA子さんは反論もできません。

 A子さんは今の施設に入居前は、グループホームのショートステイを時々利用していました。私は訪問時、いつも大きなテーブルに職員などと座り、ゲームなど楽しんでいたA子さんを確認しています。

 役にたつ、効果があるなど意味づけがないと反応が鈍くなるのが男性かも知れません。そんな訳で夫婦は時間を持てあまし気味です。




日本の社会保障、弱者に有り難い制度   〜 特別養護老人ホーム

 高収入の高齢者の介護保険の負担贈の改正があいつぎ不安が募ります。一方、高齢弱者の負担は驚くほど少ないことにも驚きです。無年金者の場合でお話しましょう。

 A子さん(90歳)は単身、個人商店で長く働いていましたが、年金加入月数不足で無年金、資産は1000万円未満。要介護3で特別養護老人ホーム(以下特養)に入所(従来型の他床室)しています。

 毎月の支出は、施設代(食事代、医療費、介護サービス代などすべて含)は、年72万円(月6万)。介護と医療保険料年約3.5万円、高額介護療養費等の還付が年約33万円。実質支出は年約42.5万円(月約3.5万円)と格安です。

 介護付有料老人ホームでも、入居一時金がない施設などは毎月の管理費等も高く、介護サービスを受けたときの負担を入れると月30万円〜40万円もしくはそれ以上必要なところが多いのに比べると嬉しいコストです。

 今後益々応能負担の傾向になりそうですが、様々な人たちの支え合いで国民の生活が成り立っていることの広報がもっと必要でしょう。

 単に年金収入の多寡だけでなく、保険料支出と還付金額も考慮した実質支出の比較も大切です。

 誰もが生存していれば高齢期を迎えます。加齢による弱者の立場は同じと捉え、団塊の世代が声を出してくれることを期待しましょう?


2017.6.1


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