終の住まい
 

高齢者施設入居時の不安あれこれ・・

  15年ほど前、隣家のご夫婦が自宅を売却し、介護付き有料老人ホームの広めの個室にご夫婦で入居。1F室に面した庭には赤いシャクナゲが咲き、憧れの高齢期の暮らしと写りましたが、最近施設暮らしの夫婦事情も変わりつつあるようです。

  これまでも、経済的にゆとりのある夫婦の場合、広めの室に2人で入居より、隣同士の少し狭めの部屋に別々に住む夫婦はいました。

  要介護度や認知度が高くなると生活の質や介護サービスの利用内容も異なり、どちらかが我慢する生活になることも一因です。

  最近施設の方にお聞きしたケースでは、夫婦の諸ケースにより、同じフロアでなく2Fと3Fというように階を変える工夫もしているようです。

  配偶者のことがやたら気になり、施設関係者等が配偶者に関わることを拒否、判断能力が低下し夫の日常的世話ができないことがストレスになる妻、家長として妻の面倒をみなくちゃと何かと口を出し頑張り過ぎの夫がストレスになる妻など夫婦ならではの事情がある様です。

  我が夫婦の場合も思いあたるケースが。満員の電車内で離れて立っていると、夫は席が1つあくと私を探し座るよう促します。これが私のストレスです。

  付かず離れずの思いやりこそが、体力的に弱ってくる高齢期の夫婦関係には一番なのかも知れませんね。

      

ランチが美味しい店

  私の趣味は美味しいランチ食べ歩きとカラオケ。特に月1回夫婦で行く少し豪華なランチは先に日程を組み、時間ができたとき1人で少し安めのランチと楽しみ方を使い分けています。

  沿線にある百貨店の食堂街、雑誌で知った店、友人から紹介してもらった店など、「美味しくて自宅から近い」を条件にローテーションを組んで楽しんでいます。通うお店もだいぶ増えました。

  つい最近、同じような楽しみ方をしているご夫婦に会いました。ご夫婦は90歳前後で食事づくりも負担なため、週3回くらいご夫婦で散歩がてらランチに出かけており、それが楽しみかつ生きがいになっているようです。お話しをお聞きすると、若い時から夫婦または親族とランチをよく楽しんでいたとのこと。近くにショッピングも楽しめる百貨店があることも幸いしました。

  高齢期、いろんな面で弱ってくると介護付き有料老人ホームや特養などすぐ高齢者施設等を検討しがちですが、ご本人たちの置かれた境遇とこれまでの生き方、経済力などで在宅生活を楽しむ道もあることに気付かされました。

  ひょんなことから私の高齢期も、案外在宅で楽しむ期間を伸ばせそうだと知り嬉しくなりました。楽しそうに話してくれた人生の先輩に感謝です。


2016.5.1

 


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