終の住まい
 

高齢者施設を訪問して    ~臭気に鈍感?な職員・・

 仕事で高齢者施設や病院を訪問して感じるのは、ほとんどの施設の室内に充満する一種独特の匂いのきつさです。

 とは言いつつ、施設等で差があります。同じ老人保健施設でも、A施設の匂いは気になりますが、B施設はほとんど感じません。C病院はオムツ交換時以外気になりません。

 D介護付有料老人ホームでは、匂いが気になり、職員に消臭をお願いしたところ爽やかになりました。常駐する介護職員は匂いにマヒしているのも?
E介護付有料老人ホームは、いつ訪問してもほとんど気になりません。

 一般的に判断能力が衰え施設に入所している高齢者は、匂いに気がつかない、または気がついても、自分の気持ちを職員に上手に伝えられません。

 たかが匂いと言うけれど、同じフロアで3度の食事をすることを考えると大切と思うのですが、意外となおざりにされたままです。

 匂いは一例ですが、高齢者施設での暮らしは施設で大きく異なります。入所者がフロアで一日座って過ごす施設、積極的に職員がリハビリを実施してくれる施設、入所者に体操のテレビをみせてリハビリ実施とする施設など様々。

 介護事業はサービス業と思うのですが、現実はそのゆとりが持てないほど厳しいのかも知れませんね。   

    



タクシーのお得意さまは高齢者   ~ 通院・お見舞いで

 高齢者支援の仕事をして気がついたのは、病院や高齢者施設の多くはもより駅から遠いこと。

 バス便があればいいけど、バスが通ってない病院等でシャトルバスがあっても時間が限られていることも多く、私もタクシーを利用することも少なからずあります。

 なお、バス便やシャトルバスがあっても、ある程度体力のある患者などしか利用できません。

 本人の1回の通院でタクシー代、仮に片道1,000円としても往復2,000円、合わせて治療代が必要です。本人が入院時、高齢家族などがお見舞いで来院の場合の負担も大変です。

 曲がりくねった坂道を行くシャトルバスの窓から牧歌的な景色をみながら、せめて病院くらい駅に近いところに建設して欲しいと感じるのは贅沢な悩みなのでしょうか。

 「この病院のお医者さんの評判はいいけど、遠いのが難点」と言いつつ、「お陰さまで病院への送迎が多く繁盛しています」はタクシーの運転手さんの偽らざる本音。まさにタクシー利用者のお得意様は高齢者と言う訳です。

 高齢者が増え続けている今、真の意味の高齢者対策の実施はまだ先のようです。


2016.4.1

 


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