終の住まい
 

ある日の施設訪問    ~ 顔が喜んでいるよ!

 5年ほど続けている施設訪問のある一日、いつものようにB子さんとたわいもない話しを交わします。
フロアーは食後のまったりした雰囲気でした。

 肩をもんでもらうことが大好きな私が、珍しくB子さんに「肩をもみましょうか?」と声をかけてみました。B子さんは遠慮もあるのか、積極的には反応しませんでしたが拒否もしませんでした。

 私はゆっくり弱く少しずつ肩もみを始めました。B子さんも気持ち良さそうに身を任せていました。

 そのときです。隣に座っていらしたC子さんが「顔が喜んでいるよ!」とB子さんの顔を覗いて話しかけました。

 思わず、B子さんとC子さんと私の3人は顔を見合わせて大笑い。こんなに腹の底から大笑いしたのは久しぶりです。

 施設訪問も長くなると判断能力が衰えた人たちが大半の施設でも、フロアーのテーブルの席も定位置と言う事もあり顔なじみができます。

 穏やかに過ぎていく施設の暮らしですが、反面刺激も少なく、ただ1日時間が過ぎていくのを待っている感じも否めません。

 現在はB子さんを除いた入居者との交流は2人ですが、もう少し増やして訪問時を楽しく過ごしたいと思った一日でした。     

 

 





ゆとりのお金が選択肢を増やす

 高齢者の実態に触れることが増え、施設を選択できる人は幸せな人と言うのが最近の私の実感です。

 例えば、先日見学したキャンペーン価格のA住宅型有料老人ホーム。一時金0円、月額約10.5万円(介護サービス利用料・リネン代など別)。一般的価格からみると嬉しい価格です。

 即入居契約したいけど要介護度が重度になり、骨折などで病院に入院した場合など、病院代と施設代の2重負担発生時が心配です。収支が今でトントンだからです。

 A施設の場合、他施設に比べ食費代が安く設定されています。病院に入院した場合、施設での食費代負担は不要ですが、そもそも食事代が安いので、居室代などを含めた施設月費用は入院前とあまり変わりません。

 高齢期、月日の経過で要介護度は重くなり医療のお世話になる頻度も増え、費用は確実に増えるのが現実です。とは言いつつ、抱える諸事情からA施設を選ぶしかないのかも知れません。

 施設の方は「特別養護老人ホーム入居待ち」の施設として利用して下さいと言われますが、その特別養護老人ホーム入居が難しいので迷います。


2016.2.1

 


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