終の住まい
 

高齢期の負担も厳しい ~施設入居中に病院入院

 高齢期のマネープランは、ゆとりを持った準備が必要です。例えば、介護付有料老人ホーム(以下Bホーム)に入居のAさん、急遽体調を崩しC病院に入院しました。

 Bホームでの介護サー―ビス利用料1割含めた支払い(月)は、約32万円(別途医療費など1.5万円)でしたが、入院後のBホームへの支払いは約23万円でした。

 差額9万円は1月分の食費代・特定施設での諸々の加算分などです。Bホームは利用権の施設なので、入院中でも居室料などは必要です。

 Aさんは合わせてC病院へ(月)約21万円支払いました。入院が長引けば、施設代と入院費のダブルの出費が続きます。

   施設と病院の支払いのイメージ (月)
Bホーム 施設費等約32万 他医療費等約1.5万
C病院
入院
Bホーム 施設費等約23万
C病院  病院代等約21万

 高齢者施設に入居後も、当初の予定以上の出費が発生するのが高齢期です。特にAさんのように、入居一時金が少ない場合、毎月の管理費などを含めた支出は高額になりやすくなります。

 手持ち資金ギリギリで入居すると、病状などの変化に対する支出増に対応できなくなることわかりますね。

 





特別養護老人ホーム入居、原則要介護3以上    ~特例申請も可能だが・・

 平成27年4月から介護保険法の改正により、新規に特別養護老人ホーム(以下特養)に入所できるのは原則要介護3以上の人となっています。

 要介護1・2の人で、居宅において日常生活をすることが困難でやむを得ない以下の理由ある場合は申込み(特例入所)が可能です。

認知症である者で、日常生活に支障をきたすような症状・行動や意思疎通の困難さが頻繁に見られる
知的障害・精神障害等を伴い、日常生活に支障をきたすような症状・行動や意思疎通の困難さが頻繁に見られる
家族等により深刻な虐待が疑われること等により、心身の安全・安心の確保が困難
単身世帯、同居家族が高齢または病弱により家族等による支援が期待できず、かつ地域での介護サービスや生活支援の供給が不十分

 つまり、要介護1・2の人が上記に該当する例は稀で、特養に入所は難しいのです。

 現実に現場では、いろいろ問題もでています。
例えば、独居、要介護2で身体自立、認知症重度で在宅生活は無理と思われるケースでも、特例入所の申込は自由だが、特養入所は認められにくいとある市役所の担当者は言います。

 その条件に合えば何人でも特例に該当する年金と異なり、特養の特例は空きがあることが前提なので特例入所の困難さもわかります。

 一方で、独居、身体自立で徘徊頻繁な人こそ在宅暮らしが困難だと思うのですが・・



2016.1.1

 


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