終の住まい
 

滞納家賃の補償開始   ~サービス付き高齢者住宅

 サービス付き高齢者住宅(以下サ高住)の事業者対象に、入居者が家賃・生活支援サービス費など滞納した場合、最大12ヶ月分補償する「サ高住用 家賃総合補償プラン」が平成27年8月3日から損保ジャパン日本興亜より販売されています。

 資産はあるが連帯保証人を立てられず入居できなかった人も、保険加入で入居可能になります。

 また、高齢者の死亡事故などに対応する特約付き火災保険も他社で10月から発売予定とのこと。

 サ高住は今乱立状態にあり、空き室もかなりあるようで、こうした商品の需要を期待しつつ経営安定化を支援する狙いです。

 つい最近もある施設で、認知症の高齢者が「入居費用が払えない」と何度も口にし、「娘さんが払っているから大丈夫ですよ」と職員が根気よく応対していました。どんな状況になっても支払いは気になるのですね。

 単身世帯、高齢夫婦のみ世帯の増加、今後介護に要するコスト増が予想され、こうした商品が必要になるほど、賃貸住宅などの高齢者の入居のリスクがジワジワと増えているのでしょう。

 私たちは、ある意味「長寿」を対象にした商品を、上手に利用していけるといいですね。





動く広報車 ~ 職員教育が大事

 仕事で行く高齢者施設や大型病院は、駅から離れていることが多いので、専用のシャトルバスをよく利用します。

 そこで最近気がついたことは、シャトルバスは動く広報車ということ。特に高齢者施設のバスは、車体に施設名が描かれており、小型が多く乗員も10名ほど、運転手席との距離が近いのが特徴です。

 そこで問われるのが運転手の質。入居者本人や親族など訪問する人が乗車中にも関わらず、運転手が介護や食堂などに勤務する職員などとため口で施設の内部事情を話す場面に会うことがあります。

 駅と施設の往復中、ずっと好みのラジオを付けっぱなしの人もいます。逃げ場のない空間でのストレスは相当なものです。

 親族など入居する施設に好印象を持っていた人でさえ、「△△館の◯◯階は空きが多く経営が大変」、「費用が高すぎだから入居者が少ないのも当然」などと聞くと複雑です。

 運転手は毎日外部の人と直接接する仕事。その仕事ぶりとマナーは施設の印象度に関係します。新聞やネットの広告並の影響力があるのです。

 毎日巡回しているバスだからこそ、知らない間に施設のイメージを低下させていることに施設側は気がついているのでしょうか。施設経営もサービス業であることの認識が改めて求められています。


2015.10.1

 


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