終の住まい
 

とりあえず入居 ~ 問題の先送り

 介護が必要な高齢者が在宅で暮らすのが限界になったとき、手持ち資金などを考慮して様々な高齢者施設の入居を検討します。

 手持ち資金に余裕があれば問題はありませんが、手持ち資金に余裕はないが在宅は無理の場合、困った親族などが、手持ち資金を無視して「とりあえず入居先を決める」例があります。

 早めに低額な施設が見つかればいいのですが、低額施設は希望者も多く競争率も高め。転居先が決まらないと、高齢期の家計は綱渡りです。

 子育てと異なり、介護の終わりは見えにくいので大変と言われますが、親がいつ何歳になるかは明確、介護が必要になる時期はほぼ予想できます。

 とは言いつつ、介護が現実味を帯びてきた親世代も、ともすれば湿りがちな介護問題から目をそむけ、明るい話題を歓迎しがちです。

 後で後悔しないためにも、親が元気なうちに、介護の資金準備状況と意思を家族に伝えられると万全でしょう。身の丈にあった施設選びも可能になります。介護トラブルは、介護される本人だけに収まらないことが多い認識が必要です。





どの状態で線引きが難しい! ~ 在宅か施設か

 先日、ある手続きのために認知症の高齢者の「診断書」が必要になり本人(Aさん)に付き添って病院に行きました。

 心理テストが無事終了後、次のMRIの検査後に事件は起こりました。

 いくら待ってもAさんが戻ってきません。時間がかかりすぎと思い、窓口にお聞きしたらとっくに検査は終了、Aさんは帰宅したとのこと。

この時点で既に来院して2時間30分経過、ことの重大さに気づいた病院も警察に連絡。

 警官が病院に到着し、いろいろ事情説明をしているそのとき、近くの老健の職員がAさんを広場で発見し保護しているとの連絡があり安堵しました。

 発見されるまで私の緊張感は半端ではありません。その後警官などに事情説明後帰宅、結果、在院時間4時間です。

 これは一例ですが、認知症の人の介護は大変。病院、医療・福祉関係者、支援者(家族が)一体になって見守らないと、今回のようなことが起こります。

 ケアマネジャー曰く、「まだ在宅が可能」と言われますが・・・。地域で介護と医療を連携が始まっていますが、現実は中々大変です。



2015.9.1

 


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