終の住まい
 

高齢期の住まい ~浴槽の高さ

 高齢者施設や高齢者の住まいを訪問して感じるのは、浴槽の高さが高いことです。

 我が家のお風呂はユニット風呂ですが、洗い場からの浴槽の高さは40センチ、浴槽自体の高さは50センチと比較的低目です。

 しかし、先日伺ったお宅のお風呂は洗い場から約60センチ、足が弱っている高齢者は一人ではお風呂に入れません。ヘルパーさんの介助も大変そうです。

 サービス付き高齢者住宅に住む人を訪問したときも、お部屋のお風呂の使用歴はありませんでした。

 昔、隣人が入居した有料老人ホームを訪問したときも、お風呂場は物置になっていました。隣人曰く、「大きな浴場があるから利用していないのよ」と。

 体裁は整っているけど、実際に上手に使用している人は少ないのが高齢期のお風呂でしょう。

 高齢になると気力と体力が減少し、自宅の場合、少しでも快適に暮らすためお風呂やトイレのリフォームをしようと言う気も起こらず、壊れて初めて修理または購入のケースが一般的です。

 結果、新しいお風呂の利用期間も短くなり、勿体ない気がするのは私だけでしょうか。




高齢期の暮らし 〜 生き方上手が決めて

 毎月、高齢者施設を訪問して分かったことは、判断能力がなくなっても穏やかに暮らしている高齢者がいらっしゃるということ。これは予想外のことでした。

 皆さんに共通しているのは、
  @ ふしぶしのことばから、自分の人生に満足しているのが
    伝わってくること。
  A 人の悪口を言わないこと。
  B 訪問時、気持ちよく迎えてくださること。
  C 帰り際、感謝のことばを言ってくださること。

 世の基準から言うと、特に出世したとかお金持ちという訳ではないけど、それなりにいい人世を歩んで来られた人ばかり。そんな「生き方上手」な人たちにあやかりたい気持ちです。

 両親が相次いで亡くなったとき、私はまだ若く、何も分からず病院に通い無我夢中で看病したことがつい先日のようです。

 支援する高齢者と会うたび、今ならもっとちゃんとできたのにと後悔しきり。また、そんなことに気づかせてくれただけでも感謝です。

 「また、来てね!」「もう帰っちゃうの!」と私を喜ばせることばで見送ってくれる人たちともう少しお付き合いを続けてみます。



2014.12.1

 


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