終の住まい
 

最期の見送りをして ~ 病院・告別式・永代供養

 先日、支援している高齢者が病気で亡くなりました。訳あって告別式に親族の誰も参加できないと連絡をいただきました。

 資産が少しあるので、成年後見人の私が1人で、菩提寺にお骨を納め永代供養の手続きまで行おうと覚悟を決めました。

 葬儀会社の担当者も長年この仕事をしているが、参列者0は初めての経験とのことです。幸い、みかねた夫が告別式に同席し本来の遺族の役割を手伝ってくれ何とか無事終えることができました。

 最期を過ごした病院の医師・看護師さんたちの見送りを受けて車でお寺に移動するとき、お礼の挨拶のことばが感極まって詰まりました。

 告別式・初七日、火葬場、菩提寺では、お坊さんが心を込めて法要してくださり、たった2人の参加者でしたが何とかカタチになりました。ご本人も安心して旅立たれたことでしょう。

 火葬場でお骨になるまでの間、今後こうした人が増えそうの思いが頭をよぎりました。病院暮らしが長い、高齢者施設暮らしが長いと交流も減ります。高齢で当日参加したくてもできない人もいます。

 初めての経験をした長い一日でした。




グループホームのある一日

 高齢者施設は施設長で決まるとよく言われます。確かに言い得て妙の感じを最近よく味わいます。Aグループホームの体験をお話ししましょう。

 前月の訪問時は、お手玉を投げる玉入れとペットボトルを倒すボーリングを楽しんでいました。1フロアに入居している9名中最長年齢99歳を含め8名が楽しそうに参加していました。

 フロアには、ゲーム終了後にいただくデザート用の焼きバナナの甘酸っぱい匂いが充満しています。

 職員は積極的に名前で声がけし、その人の可能な位置に手作りの玉入れの箱をおき本人のやる気を刺激しています。その気になった皆さん、少しでも玉入れの箱に近づこうと、椅子から身を乗り出して玉(お手玉)を投げています。

 皆さん判断能力が不十分な人ばかりですが、職員や同じフロアの人とゲームの結果などを材料に会話をし始めています。

 私が支援するC子さんも施設暮らしに満足しているらしく、いつも「ここに来て良かっと!」と訪問するたびに伝えてくれます。

 どうやら、ご本人の満足度は施設の豪華さばかりではなさそう。真に人との交流があるかも関係していそうです。


2014.10.1

 


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