終の住まい
 

高齢者施設は施設長と職員で決まる?

  後見人を複数受任しているので、普通の人よりはたくさん病院や高齢者施設を訪問しています。定期的にリハビリやケアマネジャーの方とプランなどについてお話しする機会があります。

 その日も「リハビリ体操のとき、単にテレビを流しているだけなので、職員がテレビの横で話して誘導していただきたい」と伝えました。但し、過去の経験から期待はしていませんでした。

 しかし、3月訪問時の担当者は違っていました。翌4月に訪問したとき嬉しい体験をしました。

 女性職員がよく通る声で冗談を言いながら高齢者に声かけしつつ、上手にテレビを利用してリハビリ体操をしていたのです。心なしか皆さん積極的に体を動かしていました。

 担当者が施設長にきちんと伝えてくださったのでしょう。こんな早い対応は初めてです。メリハリのある生活環境を創ることは、入居する高齢者や働く職員にとっても居心地がよくなると信じます。

 判断能力がない人の施設内の暮らしは、注意しないと時間を消化するだけで終わってしまいます。
高いお金を支払った対価がこれではあまりに残念です。これからも、「声を出す後見人で行きたいと思っています。

 




有料老人ホームの入居を検討中だが・・    ~ 年金が少なくて無理かも

 夫の遺族厚生年金額の試算データを見ながら妻のA子さん(78歳)がため息をついています。聞けば、夫(83歳)亡き後、有料老人ホームに入居希望だが、年金額が少なすぎて入れそうもないとのこと。意中の施設は既に見学済みです。

自分が介護してもらいたい主な場所
  自分の家 公的介護老人福
祉施設
介護等の
サービス付住宅
民間の有料
老人ホーム
平成25年 32.7% 35.2% 12.9% 8.6%
平成22年 31.4% 31.4% 10.5% 7.8%
生命保険文化センター  平成25年度


 妻は長い間夫の介護をしており、医者からもう長くはないと告げられた模様。妻一人になった場合の心細さから、複数の施設の見学を実行し、その中から豪華な施設を気に入った様子です。

 一方、妻の年金と夫遺族厚生年金をあわせて月22万円。決して低い金額ではありませんが、妻の思惑とは違ったようです。

 施設に入る人の毎月の管理費は年金収入をベースに預貯金から取り崩して支払います。一般的に、月22万円の年金があれば取り崩す額は少なめです。但し、A子さんが希望するような豪華な施設には、一時金も毎月の管理費も高いところがあります。

 何れにしても、身の丈にあった施設に入居するしかありませんが、現実が見えてないA子さんの決心は容易ではありません。

 せめて夫の介護が必要になったときから、将来を見据えた終のすまいに関する心の準備と、費用・遺族年金額を試算しておくべきでした。

 

2014.5.1

 


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