終の住まい
 

成年後見制度の不正が増加       〜財産管理と身上監護

  判断能力が不十分な人を支援する成年後見制度利用者に対する、親族以外第3者後見人の不正が新聞で話題になっています。但し、不正件数でみれば、親族後見人の不正件数の方が多いとのです。

 平成24年の司法統計によれば、成年後見人などの受任数が、初めて親族以外の第3者後見人が過半数を超えました。私も社会福祉士として複数の方の支援をしている専門職成年後見です。

 成年後見人などの主な仕事は、@本人の財産管理A身上監護B家庭裁判所への報告です。@とBは何となく理解できますが、A身上監護があまり理解されていません。

 身上監護とは身体介助や生活支援などの事実行為ではなく、病院や高齢者施設などに入院や入所(入居)するときなど、本人に代わり契約(法律行為)などすることをいいます。

 そのために後見人などは、本人を訪問して様子を見守ります。原則、毎月訪問して本人の体調や施設の環境の変化を観察することで、本人の気持ちの代弁も可能になるからです。

 とかく、財産管理のみが重要視されがちなのが残念です。今後、需要が増えそうなこの制度、支援する側や支援される側両方に正しい理解が欲しいと願うばかりです。

 成年後見人等と本人の関係  ()内は前年  
親   族 親族以外の第3者
配偶者・親・子・兄弟姉妹等 弁護士・司法書士・社会福祉等
約 48.5% (約55.6%) 約 51.5% (約44.4%)
  成年後見関係事件の概況 (平成24年1月〜12月)

 



見えない高齢者施設の実態!   〜声を出せない利用者本人

 仕事でグループホームや、介護付き有料老人ホームに入居している高齢者を毎月定期的に訪問しています。 忙しく働く職員などに感謝しつつ、ときに疑問がよぎる施設も多々あります。

 例えば、施設側は本人の歯磨き時見守って毎日させていると言われますが、歯磨きのチューブからは中身がカチカチに固まって、押してもでてきません。

 パジャマの着替えは、毎日朝夕していると言われますが、当日脱いだパジャマは見当たりません。

 最近本人が太ったので心配して質問したところ、「そう言えば14キロ増えていますね」と、初めて気づいた提携病院の医者には驚きました。

 本人に特別なことがない限り、私の訪問は月1回。判断能力が不十分な人が、施設と交わした他の契約内容の恩恵を充分受けているかも見えてきません。

 毎回、施設側に疑問は伝えていますが、訪問した帰り道、いつも心が暗くなります。入居一時金と別に、月20万円から33万円くらい支払う対価のサービス内容のあまりのお粗末さに・・・


2013.12.1

 


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