終の住まい
 

高齢者施設での暮らし    ~ 会話が弾んでいる?

  介護付有料老人ホームに入居しているA子さんを成年後見人として毎月1回訪問しています。A子さんの認知症の症状が少し進行したとのことでフロアが変わりました。

 施設のケアマネジャーから「以前より皆さんとよくお話しされています」と報告を受けて喜んでいましたが、訪問時よくみていると何か変です。

 確かに、以前のフロアでは認知証が軽い人が多く、あまり入居者と長く話すことはありませんでした。
でも、いつも笑っていて気のいいA子さんは、皆さんから声をかけられ愛されていました。

 新しいフロアでは、A子さんは隣に座る人と話していますが、ずっと隣の人の薬の飲み方の愚痴を一方的に聞き、ときどきA子さんが相手の人に答えを強制されて短く答えるのみです。

 忙しく動き回っている施設の職員には、一見、話が弾んでいるように見えるのでしょう。

 但し、以前は部屋で1人寝ていることも多く、それはそれで心配でした。今は、日中フロアで過ごす時間が長くなり夜はよく寝られるようです。

美味しいデザートを
食べさせてあげたい!

 見方を変えれば考え方も違ってきます。「第3者後見人は、本人と距離をおいた支援ができる立場」の言葉をかみしめて、これからもAさんを見守って行きたいと思います。    

 



高齢者施設は女の園~ 約8割が女性

 
 高齢施設を訪問して感じるのは、女性の割合が圧倒的に多いことです。特に認知証の人が入居するグループホームは女性の割合が多いのが特徴です。

 例えば、私が支援しているB子さんが入居するMグループホームの場合、入所者27名中男性6名・女性21名。平均要介護度2.7。平均年齢84.6歳(男性89.7歳・女性83.3歳)。最年長者は男性97歳、最年少者は女性72歳です。

 平均要介護度2.7 (入居者27人の要介護度)  M施設の家族会の報告より
要介護1 要介護2 要介護3 要介護4 要介護5
6人 5人 8人 7人 1人

 意外なのが、平均入居年数2年5ヵ月と短期で、最長が9年、最短は5ヵ月です。2012年の退去者の内訳は、入院1人、特別養護老人ホームへ1人、老人保健施設へ1人、死亡5人です。

 静かで穏やかな雰囲気の施設ですが、入居者の約、3分の1弱が毎年入れ替わっているのですね。

 圧倒的に入居者は女性が多いのですが、M施設に限らず、最近施設で働く中高年の介護職の男性の姿をよく目にするようになりました。

 老若男女の参入で介護の職場も変わりつつあるようです。できれば、そうした人たちが少しでも介護の実態を発信していただけると社会も変わるかもしれません。


2013.9.1

 


back <<  #32 >> next




Copyright 2005-2013 cyottoiwasete.jp. All rights reserved.

◆掲載している文章・写真等、すべてのコンテンツの無断使用を禁じます。◆