終の住まい
 

サービス付き高齢者住宅   ~単身者定年後の選択肢の1つ?

  最近企業などでライフプランセミナーをして感じるのが男性単身者の増加です。1口に単身者といっても、ずっと1人、配偶者を亡くし子どもと同居、親と同居など暮らし方は様々です。

 皆さん、60歳定年を間近に控え改めて将来のことを考えたとき、いろんな不安が頭をよぎります。
中でもずっと1人で暮らしてきた人は、退職後の住まい(終の棲家)が気になるようです。

 先日、「サービス付き高齢者住宅(サ高住)」を見学したとき思ったのが、高齢期の1人暮らしの場合、退職後通常のマンションを購入する代わりに、サ高住の購入も選択肢の1つになり得るのではということです。

 サ高住は、要介護度に関係なく入居でき、見守りや生活相談のサービスが提供される集合住宅です。
就労に便利な駅近の物件もあり、食事付き、やる気なら備え付けのキッチンで食事も作れ、イザというときも安心の住宅です。

 欠点は建設ラッシュで介護に未経験の企業も参加しており、入居者の見極めが必要ということです。ただ、賃貸なので退去も簡単です。体力と判断能力があるうちに、見学と体験入居をオススメします。

 団塊世代が75歳に突入する9年後の高齢期の施設がどうなるのか気になります。私が住む多摩市は団塊世代が多いので人ごとではありません。

多摩市年齢別の世帯の内訳       平成23年度
  65歳以上のみ世帯 75歳以上のみ世帯
1人暮らし世帯 54.3% 69.8%
2 人 以上 世帯 45.7% 30.2%

 



高齢者施設入居の資金計画はシビアに!    ~平均寿命の伸びは嬉しいけれど・・

 
 平均寿命が男女とも過去最高を更新しました。女性が86.41歳、男性は79.94歳。日本の平均寿命はまだ伸びる可能性があるそうです(厚生労働省・2012年)。

 平均寿命が高いことは、日本が安定した国であることを示していますが、高齢者本人にとり単純に喜こんでばかりもいられません。長生きリスクは資金面に顕著に現れるからです。

 高齢者施設入居の費用は入居一時金(金額は様々)と毎月の管理費が発生します。毎月の費用は年金をベースに、預貯金などを取り崩して支払うのが一般的です。

 毎月取り崩す額は現在の預貯金額で判断します。年金額が少なくても、預貯金などが多ければ、毎月取り崩す額を少し多めにできます。年金額が多いなら、毎月取り崩す額を少なくできます。

 要は年金額と預貯金などをバランスよく管理できるかです。自宅など不動産があれば、イザというとき活用可能です。

 ところが入居者の金銭感覚はさまざま。誰がみても数年で破綻が見えている夢プランが先行した結果、途中退去の例も増えつつあります。高齢期に住み慣れた場所を変わるのは大変です。

 長生きの時代を健やかに生き残るコツは、「身の丈にあったお金のやりくり術」を身につけておくのが一番としみじみ感じる今日この頃です。


2013.8.1

 


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