終の住まい
 

施設入居者が入院したら       ~バカにできない差額ベッド代

 介護付き有料老人ホームに入居している入居者が骨折などで提携病院に入院した場合、直面するのが差額ベッド代の心配です。

 特に他の人とコミュニケーションが取れにくい認知症の人の場合、すんなりと費用が安い多床室に入れてくれないのが一般的です。Aさんの場合もそうでした。

 病院の会計に電話で私が確認した個室代は1泊16,800円、仮に1月の入院で約50万円の支出です。

 Aさんは他人に被害を与える人ではない旨を担当者に一生懸命伝えた結果、何と1泊3,150円に決定。1月の入院で約10万円ですが、払えない額ではなくホットしました。

 高齢期は入退院が続くことも多いので、入居時の最初の交渉が大切です。一度金額が決まれば、再入院時もその金額で対応してくれるからです。

 ともすれば患者やその家族などは弱い立場で病院の言いなりですが、差額ベッド代の確認や費用交渉をされてもいいのではないでしょうか。諸事情で止むを得ない場合もありますが、無条件で高いお金を支払うのは本人に申し訳無い気がするからです。

 差額ベッド代の交渉をする人は珍しいと言われましたが、私から見れば、あまりにも無造作に高齢者のお金が支出されているのがとても残念です。

 



高齢者施設の認知症フロアを訪問して   〜若い男性職員が頑張っています

 認知症とは、いろいろな原因で脳の細胞が死んだり、働きが悪くなっていろいろな障害が起き、およそ6ヵ月以上生活に支障がでる状態をいいます。



厚生労働省 HPより

 仕事で介護付き有料老人ホーム、グループホームなど認知症の人が入居している施設を毎月訪問していますが、最近、若い男性職員が増えていることに気がつきました。

 ほとんど無反応な人のトイレ介助、徘徊する人への対応、食事の世話など、人生経験が長い私でさえ気が重くなることがありますが、若い職員の丁寧な対応に接し頭が下がる思いです。

 高齢者介護の対象はほとんど女性。先日訪問したフロアも20名中15名が女性、若い男性が女性のトイレ介助をせざるを得ない現実です。

 一般的に何年働いても介護職の給与は世間並みに増えません。結婚したら生活できないから介護の仕事をやめる男性が多いと言われるのも頷けます。

 家庭での介護が限界だから施設に入所する人が増えている今、介護職を選んだ人だけに厳しい現実を背負わせていいのでしょうか。胸が痛む毎日です。


2013.5.1

 


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