終の住まい
 

高齢期は何かと忙しい   〜施設入居で終わりではない

 自宅で介護することが大変になり、介護付有料老人ホームなどに入居すれば、本人も家族なども平穏な生活が送れるかというとそうとばかりも言えないのが高齢期の特徴です。

 元気なように見えていても高齢期は病気とケガが予定外に起こります。例えば、居室で転倒して大腿骨骨折、廊下で転倒して膝をケガ、ベッドから落ちて頭蓋骨骨折、風邪で高熱、治療の薬の副作用で吐血、など次から次にアクシデントが発生します。

 施設に高齢者を預けている家族などは、施設からの電話には悪いことを想像して非常に敏感にならざるを得ません。

 ましてや手術となると家族などの医療同意がいるので医者と面談などが必要になります。

 入院手続きに追われていると、つい見落としがちなのが自己負担の差額ベッド代です。高齢期は一度入院すると入退院を繰り返すことが多々あります。状況によってはかなり高額な金額を請求されることもあるので病院との交渉も必要です。

 上記を考えると、急に施設からの連絡に密に対応するために、高齢期の施設選びは、本人の希望する内容に適した中から、継続的に支援する家族などに近いところが便利です。

 



平均寿命ほど伸びない健康寿命    ~ 施設入居期間などが長くなるかも?

 健康寿命とは日常生活に制限のない期間の平均、平均寿命とは0歳の人の寿命の平均をいいます。

 平成23年の簡易生命表による平均寿命は、男性79.44年、女性は85.90年と男女とも前年を下回りましたが、それでも平均寿命の伸びは順調です。

 90歳まで生存する割合は男性21.3%、女性45.4%。今や90歳生存はごく普通?の時代になりました。

 一方、健康寿命は平均寿命ほど伸びていません。つまり、介護や病気などで日常生活に支障がある期間は着々と伸びていることが分かります。その分、施設などの入居期間が伸びていくのでしょうか。単純に寿命が伸びれば嬉しいという訳ではなさそうです。

 私も熟年と言われ歳になったせいでしょうか、病院や高齢者施設を訪問し、患者や入居者の様子を見るたびに、長寿は本当に幸せなのだろうかとしみじみ考えさせられる毎日です。

平均寿命と健康寿命の比較
平成 男性 女性
健康寿命 平均寿命 健康寿命 平均寿命
13年 69.40年 78.07年 72.65年 94.93年
22年 70.42年 79.64年 73.62年 86.39年


2013.3.1

 


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