終の住まい
 

高齢者施設の入居 ~ 後悔しないために

 高齢者施設の新規開設が増え、施設紹介のセミナーや見学会も盛況です。冊子では早めに入居してよかったなど感想も弾んでいます。ただ、早めに退去した人などのことは掲載されていないので、すべてがバラ色ではないことも心の片隅に入れておきましょう。受けとめ方は人それぞれだということを。

 例えば、Aさんの場合。高齢者施設と聞いただけで拒否反応があり、周囲の説得にも関わらず、ぎりぎりまで一人暮らしを貫きました。しかし入所6ヵ月後にはすっかり規則正しい施設の生活に満足し快適な日々を送っています。病気になったときも施設1Fの病院ですぐ治療してもらえたことが安心につながったようです。「ここに来て良かった!」が今の口癖です。

 Bさんの場合、同じフロアの入居者たちと20歳以上の差があり、何となく毎日がつまらなさそうです。一口に高齢者といっても要介護度や認知症の程度などでフロアが決まることが多い介護付有料老人ホームは、若い入居者の居心地は概して快適ではありません。

 さらに、施設の施設長の方針と対応能力で入居者の快適さも変わってきます。冊子の立派さと現実の対応力は一致しません。問題点は実際に入居して分かることが大半なので要注意です。疑問点があれば早めに本人または代理人などが施設長に伝えることも大切です。

 一時金が安くなったとは言え、永久に支払う月管理費を考慮すると、生涯で一番高い買い物になる可能性もあります。施設広報者のほとんどは施設関係者です。だからこそ私たちは、早いうちから高齢者施設選びの確かな目づくりと感覚を磨いておきたいものですね。

 



オムツ代も様々~ 市区町村で異なる費用

 高齢期で入院したときや要介護状態になったとき、意外とかかるのがオムツ代です。但し、市町村から、寝たきりまたは認知症などにより、常時失禁などの状態が3ヵ月以上継続した場合、オムツ代などが次の人に支給(支給)されます。

  1. 65歳以上で、要介護認定度3・4・5の人、医療提供施設に入院し要介護認定を受けていないが要介護3・4・5相当の人。
  2. 60歳から64歳の第2号被保険者で、主治医から特定疾病と診断されている人。
<内容・費用>
在宅(有料老人ホーム含)の人に、市で指定したオムツなどを
8,000円/月を限度(一律1割自己負担)。
入院時は購入費を7,000円/月を限度(一律実費の9割助成)
※平成24年12月分より。

 以上は、T市に住民票がある家に住む人、住民票がT市にありT市にある施設に暮らす人が対象です。
 内容と費用は市区町村で異なります。なお、介護保険法に基づく特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護療養型医療施設などは、オムツ代を含めてのサービス料金となっており、制度の対象外です。

 ほとんどの市区町村で要介護度3以上が対象なので、要介護度が低いがオムツ代が2~3万円かかる人の大変さが見えてきます。

  ※ 事務手続先:市区町村の高齢支援課など


2012.11.1

 

 


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