終の住まい
 

高齢者施設入居〜予定外のお金

  介護付有料老人ホームなどの入居を検討する場合、気になるのが入居一時金と毎月の管理料、1割の介護サービス利用料、医療費やオムツ代などの費用です。入居時に、現在の年齢と入居年数などを予想して予算化が一般的です。

 但し、介護保険は3年に1回の見直し、後期高齢者医療制度は2年に1回見直されています。さらに、要介護の状態によるオムツ代も無視できません。

  当初考えていた額より予定外のお金も必要になります。支出は年々厳しくなるのに、収入源の公的年金額は当分減額こそすれ増える気配なしです。

 以下は、介護付有料老人ホームにおける訪問診療報酬(処方箋交付有)の自己負担額の改定内容です。

 2012年度の介護保険利用料金(特定施設入居者生活介護の要介護1〜5の場合、月367円〜643円)も、着実に増えています。

 支出は多めに、収入は少なめに見積もる収支表作成の基本に戻ったプランニング+ゆとりの準備金が益々必要になりそうですね。

<2012.4からの訪問診療の概算費用 (1か月30日の例)>
  自己負担1割 自己負担3割
特定施設入居時
医学総合管理料
3,600円(3,000円) 10,800円(9,000円)
訪問診療料(月2回) 800円(400円) 2,400円(1,200円)
居宅療養管理指導料 520円(580円) 520円(580円)
4,920円(3,980円) 13,720円(10780円)

( )内は2012.3以前の金額

 

入居者の高い管理料(月)と福祉関係者の低い賃金

 最近は入居一時金が安い施設も増えましたが、その分毎月の管理料が高めのところも増えました。確かに、以前より、施設入居のハードルは低くなりしました。

但し、いくら入居一時金が低いまたは0円といっても、毎月恒常的に30万円以上支払える人はかなり豊かな人です。

 そんな施設に入居している利用者を訪問して福祉関係者から耳にするのは、「私たちはこの施設に入居できそうもありません」と、異口同音にため息をつきながらの言葉です。

 多くの介護職の人にとり、施設は単に働く場であって、自分の老後を託す居場所になり得ないのです。

 施設に入居していらっしゃる人の様子を拝見し、自分から積極的に入居したと言える人がどのくらいいらっしゃるのか疑問です。ただ、好むと好まざるにかかわらず、現在の入居者は一定以上の環境で暮らせています。

 介護職の人たちが一生懸命支援していらっしゃるお陰です。一方、良い環境づくりをしてきた介護職の人の老後の環境は決してバラ色ではなさそうです。

 2012年度から、これまで国から支給されていた介護職員の処遇を改善するための補助金が廃止され、介護報酬の中に加算として組み込まれる介護職員処遇改善加算が新設されています(自己負担額・月約201円〜約818円)。

 介護職の人の実質賃金が少しでも増えるといいのですが・・・


2012.7.1

 


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