終の住まい
 

施設見学の視点もいろいろ

  これまで見学した約100施設は、簡単に整理してファイルしています。同じ施設の感想でも男女比があるのは以前から感じていましたが、今回も改めて感じた以下のケースがありました。

 先日見学したA施設。築50年の公団に手を入れた施設は、20年後にずっとここにいられるかどうか今現在未定です。

 長い老後が不安で入居する高齢者施設の20年後の移転先が入居時不明なのは、女性の私にとり選択するときの重要なポイントで低めの評価でした。ただ、一緒に見学した男性の評価は高めでした。

 増え続ける高齢者施設のうち自分が選ぶのは1つ。見学数、年齢、男女、過去の体験などで選択の基準は人さまざま。自分で気づかない視点を持つ人の意見は貴重です。理論的な他の施設との比較も大事です。但し、すべてが満足する施設なんてありません。

 だからこそ、何のために高齢者施設に入居するのか、自分なりの物差しを持っていれば、少しばかりの欠点は気にならないというのが私の持論です。

 高齢者施設は高価な買い物です。信用できる自分の目を高めるためにも、腰を据えて今からじっくり見学を重ねられるとよいでしょう。

 

 最近高齢者施設を訪問して感じるのは、どの施設も温度設定がかなり高いことです。

 12月中旬に訪問した夫の母が入所する名古屋の老人保健施設では、母も夜暑さで目を覚ますとのこと。お寿司が好きな母を外食に連れ出したいけど、風邪をひくと困るので外出許可が中々おりないとは義妹の弁です。

 ちなみに当日名古屋のホテルに一泊しましたが、部屋の温度が高すぎしばらく寝付かれず、暖房を下げたらぐっすり眠れました。認知症の母は多分温度のことを職員に伝えられなかったのでしょう。

 私が成年後見人を受任中のAさんが入所する都内の有料老人ホームも、暖かというより暑い感じ、施設の看護師や介護職員などは冬というのに皆半袖です。

 いずれも場所によっては熱風が吹いており、過剰暖房の不自然さを感じました。母やAさんたちは、施設内でしか暮らせない心と体になってしまいそうで心配です。

2012.1.

 


back <<  #12  >> next




Copyright 2005-2012 cyottoiwasete.jp. All rights reserved.

◆掲載している文章・写真等、すべてのコンテンツの無断使用を禁じます。◆