終の住まい
 

施設入所者の本音

 今年の春から、月に一度知人のAさんを有料老人ホームに訪問しています。フロアは軽い認知症の方が多いので、毎月訪問している私の顔を覚えていて歓迎してくれます。
 
 いつも1時間ほどテーブルを囲んで皆さんと年齢や食事や天気のことなど他愛もない会話をします。

 そして毎回、私のことを忘れ「誰だっけ」と言うAさんに他の入所者の説教が始まります。「感謝しなさいよ。いつも来てくれるなんて有難いことよ」と。

 笑いが飛び交う会話の中に、「うちなんか、親を入所させたことも忘れているかも・・」とさらっと本音がでてきます。

 一度施設に入所すると、施設の行事があるとは言え、自宅にいるときより外出も制限され、限られた人との交流になりがちです。だからこそ、私のような外部からの訪問者が歓迎されるのでしょう。

 私のことがわからないAさんも、お別れのときはいつも私の手を温かい両手で固く握りしめてくれます。「来月も来るからね」の約束を信じて。

 


リハビリテーション病院見学記

 先日、巨人の長島監督が入院して話題となった初台リハビリテーション病院を仲間と見学しました。
 見学前の印象に反し、ごく一般的な庶民も利用できることを知ったのが収穫でした。

 初台は、急性期を経て回復期に利用できる病院ですが、提携している病院の脳卒中連携パス(100%医者の紹介)の使用、利用は都内23区内に居住が条件です。

 驚きは、1:1の患者対応と、1日に1単位20分×9単位(3時間)のリハビリ体制の素晴らしさでした。老人保健施設のリハビリが週に2〜3回、1回2〜30分程度なのでその充実度がよくわかります。

 一般の病院と異なり、朝すぐパジャマから普段着に着替えさせるなど日常的にしていることを入院中にするなど、ケア体制も充実しています。

 病院までの歩道や病院内でリハビリを支援する職員の多さとケアに対する意識の高さを実際に見て、身に付けたキャリアを次に活かす職員が多いというお話にも納得しました。

 いずれにしても、住む場所で受けられるリハビリが限られるのが残念。多摩地区にも早くパスの参加病院にたくさんできることを祈るばかりです。


2011.11.1

 


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