終の住まい
 

特養の待機者42万人のからくり 〜とりあえず申込み

 特別養護老人ホーム(以下特養)の待機者は42万人もいると問題になりましたが、実際にすぐ入所が必要な人は1割程度である驚きの調査結果がでました(医療経済研究機構・2011年2月1日現在統計)。

 特養に優先して入所させるべきことを考える人の割合
1施設当たりの
入所申込者
1施設当たり優先して
入所させるべき人
入所申込み者に
占める割合
220.0人 A
23.9人  B
10.8% B/A
  入所の要件(複数回答) 
    介護放棄・虐待       71.3%
    介護者不在・1人暮らし 62.2% 

 今はまだ要介護度は低いけど将来に備えて、申込みだけはしておこうと言う高齢者の不安もわからないではありません。

 最近、グループホーム入所の相談者のケースでも同じような経験をしました。7月開設の施設で待機者4名と伺い年単位で待つ予定が、即入所可能となった施設がありました。

 理由は、申込み者が急に医療機関に入院、特養に空きができ入所が決まったなどが理由です。つまり、高齢者の状態は急変することが多い、複数の施設に申込みをしていることなどが特徴でしょう。

 高齢者施設の入所は、高齢者自身の気持ちの整理ができるまでに時間がかかります。そこで、とりあえず申込みしておきたい周りの配慮もあります。

 特養は一般的に要介護度4〜5でないと入居できないし、仮に要介護度に該当しても、入居時に空室がないと入居できません。寿命に関係するコストの面も気になります。複数施設に申込みをする高齢者を一概に責められない状況もありそうです。



介護付有料老人ホームのオムツ代

 介護が必要になった場合、介護保険のサービス以外に在宅生活を支援する事業があります。内容は市区町村ごとで異なります。

 例えば、東京都F市では、寝たきりの人(要介護3以上)の人に、紙オムツなどを自宅に届けるサービス(介護認定申請と別に申請要)があります。入院して受け取れない場合は、オムツ代金の一部助成に変更できます。申請を受けた月の翌月から対象です。

 介護付有料老人ホームに入所の場合も、施設により要件に会えば支給されます。たとえばA市からF市の施設に転居した場合、介護保険料はA市に支払いますが、オムツは、住民票のあるF市から支給されます。

 仮にオムツ代月5,000円でも、無料が有料かは本人や家族にとり大問題です。施設担当者も知らない場合があり、他の市や施設の例から妙に納得せず、疑問があれば市町村と施設に確認するといいでしょう。


2011.8.1

 


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