終の住まい
 

どんな暮らし方をしてきたか!

 それは、ある高齢者施設を見学したときの昼食時の風景です。軽い認知症の人たちが1つのテーブルに4名ほどで食事をしていました。

 うち1人の女性が、テーブルの下に左手をおいたまま右手でお箸を持って食事をしていました。すると、前に座っていた女性が「お食事は、両手で食べなさい!」と注意をしたのです。

 きっと、注意をされた人も注意をした人も、これまで毎日の食事の仕方はそういうやり方でしてきたのでしょう。何気ないやりとりですが、一日に3度の食事のマナーは両方ストレスになりそうです。

 これは一例です。施設選びは、とかく費用面ばかりが強調されますが、どんな暮らし方をしてきた入居者が多いのかの確認は大切です。

 判断能力が不十分になっても、最後まで自分らしく暮らせるかは重要なことだからです。



高齢者施設の入居率は、営業力で決まる?

  先日見学した3施設は、いずれも最近開設したばかりなのに入居率が驚くほど高い施設でした。

 新設なので新しいことは勿論、入居一時金が安いことと毎月の管理費が安いことです。しかし、これはどこの施設もほぼ同じ条件です。

 違うのは、施設側の方針と専門の案内担当者の対応がサービス業に徹底していることです。

 最近は、居酒屋などにいくと客の目線まで姿勢を低くして注文を受ける店員さんがいますが、ある施設ではまさにその対応でした。ちょっとしたお土産付の施設もありました。

 今や、病院も介護施設もサービス業の一種という認識の徹底が経営の安定化の必須条件の時代になりつつあります。

 高齢者施設に対する抵抗感も変わり、活動的な団塊世代が次々と高齢期の住まいを考える時を迎え、シニアマーケットは拡大の一途、高齢者施設の生き残り作戦は水面下で始まっているようです。


2011.6.1

 


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