終の住まい
 

福祉施設は、個室が万全か?

 特別養護要人ホーム(特養)は、新設は「個室」が条件でしたが、国は、実質「相部屋」を認めました。

 個室化でホテルコストの負担、待機者42万人の対応などが主な理由です。待ったなしで高齢化が進み、低所得者層の増加を考えると、現実を見据えた選択かも知れません。

 視点を変え、介護する立場と介護される立場から、「個室」の可否を見て考えたのが以下のとおり。

介護者

利用者

  • 動点か長くなり、介護に時間がかかる。
  • 全体の様子がみえにくい
  • 職員不足の中、疲労から退職者増とサービス低下の不安
  • 個室に引きこもりがちで認知度等が進む可能性
  • 一部の人の利用で不公平感
  • 他の施設入居者、在宅の人との不公平感    
 
 先日、都内の特養を見学しました。交通の便もよい小規模の施設でしたが、廊下の幅も広く明るい色調のフロアー、4人部屋でしたが全体にゆったりとしており室内にトイレもありました。支払う費用も7万円弱と申し分ありません。

 特養に限らず、最近恵まれた施設を見かけます。
 安くて綺麗で広い施設に入居できた人のみラッキィは、増え続ける利用者の不公平感をますます増すかも知れません。
廊下



有料老人ホームの選択

  高齢期の生活レベルを豊かにするには、「お金」が欠かせないことに異存はありません。しかし、私の周りの高齢者をみていると、その人の持って生まれた「性格」や、今までの「仕事」、「暮らし振り」も関係する気がします。

 苦しい人生を送ってきたのに、どんなときも人の悪口も言わず明るくあっけらかんと話す人。物静かで表情を表に出さず、何ごとも心に秘めて1人でいることを好む人など性格もさまざまです。

 自由業、無職、自営業、会社員、公務員、サービス業など長く続けた分、その仕事独特の雰囲気は身につきます。

 団体生活である有料老人ホームなどに入居のときは、既入居者の情報を知り、実際に見学して肌で感じることも大切でしょう。もちろん、職員の働き方なども見ておきましょう。

 1人ひとりは憎めない人同士でも、全体の中に入るとうまくいかない例もあるからです。 空

 ともすれば、入居一時金や毎月の費用のみが気になりますが、その前に、施設全体の雰囲気に自分があいそうかの判断も大切です。元気なうちに見学を重ねておく意味が分かりますね。



2011.4.1

 


back <<  #3  >> next




Copyright 2005-2011 cyottoiwasete.jp. All rights reserved.

◆掲載している文章・写真等、すべてのコンテンツの無断使用を禁じます。◆